シリンダーヘッドカバーの塗装色ですが、
だいぶ前にOILラインフィッティングを塗装した残りが有るのでこれを使います。
DAYTONAのリフティングペインター(ちぢみ塗装)ブラック。
これまでは、シリンダーヘッドカバーの色は艶有りブラックでした。
ちじみ塗装のブラックになるので、近くで見ると雰囲気は異なりますが
遠目で見ると、色合いを含めて、これまでとあまり変わらない予定。
現在、塗装依頼中の新しい外装の雰囲気を崩す事無く
全体的なマッチングも考えて、ちぢみ塗装のブラックにしました。
いちおう、消極的な理由で塗装色を選んだ訳では無いです(笑)
シリンダーヘッドカバーを裏返して、まずは塗装し難い部分を先に
塗装してから、塗装しやすい部分に移行していく段取りです。
まずはプラグホールとシリンダーヘッドカバーの縁を塗装。
塗装の初めの段階で、塗装が垂れると修復が面倒なので
とにかく薄く薄く、回数を重ねて塗装を行います。
プラグホールの中もちゃんと黒くなってます。
自然乾燥で、ある程度塗装が乾いたところで、
シリンダーヘッドカバーを裏返して全体的に塗装していきます。
この時、シリンダーヘッドカバーをベタ置きしないで
シリンダーヘッドカバーよりも小さい台木を使い、一段高くする事で
縁の部分が塗装しやすくなります。
缶スプレーの黒い色は、ある程度重ね塗りをしてくると
濃い所、薄い所の見分けが付き難くなるので、とにかく薄く重ね塗りをする事で
塗りムラを少なくして、失敗し無い様に心掛けます。
全体的には4回塗り、シリンダーヘッドカバーの横は5回塗り、
プラグホール周辺はリブが立っていて塗装が乗り難くかったので
1回あたりを薄く塗り、7回位は塗装しています。
暫く屋外で自然乾燥します。
程よく自然乾燥したところで、今度は室内に移動して
ストーブにより強制乾燥させる事で、ちぢみ塗装のシワシワが出来る訳です。
ストーブにベタ置きはせずに、ステンレス製の小物入れ2個を使い
1段浮かせた状態にして、ストーブは弱火にして加熱します。
ストーブで約40〜50分程シリンダーヘッドカバーを加熱して
ストーブの火を止めて、シリンダーヘッドカバーが自然冷却するのを待ちます。
1回目の加熱で、シリンダーヘッドカバーの塗装面がシワシワになりました。
この段階では、塗装は少し柔らかめでしたね。
1回目から、約4時間程度のインターバルを開けて、2回目の加熱。
再び、ストーブで40〜50分加熱した後は、ストーブの火を止めて
自然冷却します。
1回目よりもシリンダーヘッドカバーの形状がシャープに浮き出て来て
塗装の密着具合が良くなって来た様に感じます。
3回目の加熱。
プラグホール内は白く映ってますが、これは1段浮かせる為に置いてある
ステンレス製の小物入れが、デジカメのフラッシュに反射しているだけです。
ストーブによる加熱も、1回目、2回目、3回目と重ねるに従って
ちぢみ塗装のブラックの色合いも微妙な変化が有りました。
シリンダーヘッドカバー横や、プラグホール周辺の塗装の密着具合も
十分な様なので、ストーブによる加熱の焼き付けは3回目で終了する事にしました。
次はシリンダーヘッドカバーの装着作業に入れるでしょうか。

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