シートウレタンとシートベースを接着すると、剛性感が増すとの事なので接着剤(コニシ ボンドG17)を使います。20ml×2本のボンドG17の使用量がこれ位の感じになります。もうちょっと多くても良いかもですが、自宅に有ったボンドG17が2本だけだったので、2本使いきりで良しとしました。
ボンドG17を暫く乾かしてから接着しました。燃料タンク側はシートウレタンとシートベースがピタリと嵌っています。
シートウレタンから出ている防水シート?的な物ですが、切り取ってしまう事は後でも出来る事なので、今の段階では残しておく事にしました。
シート後端部側です。シートベースとシートウレタンに約10o程度の隙間が空いてしまいました。シート表皮を張る際に、押さえつければ綺麗に収まる可能性も有るので、この段階ではこのままです。
さてシート表皮ですが・・・画像撮影を忘れていましたので画像無しでいきます。
使うシート表皮は「Peace Craft」です。
前回同様に、ブランド名が入ったタグ付きシート表皮仕様を使います。
シート表皮も前回同様に、ディンプルメッシュ×プレーンです。
RIPMOシートウレタンの形状と、立体裁断&縫製したシート表皮では、若干の形状の差異は有りますが、シート表皮を引っ張りながら作業しましたので何とかうまく出来た様に思います。
この間のシート張替え作業中の画像も撮影を忘れていたので画像無し。
シート金具と取付ナット(チタン合金)は旧シートより移植しました。
シート張り作業を終えてたので、新旧のシートの比較をしてみます。
RIPMOシート仕様のシート前部。
燃料タンクにピタリと寄せて有り、座面はフラットな感じです。
サゴウ工芸で手を加えた旧シート前部。
座面はフラットながらも、太ももの内側は少し細めな感じです。サゴウ工芸で職人さんが私に合わせて加工しているので、形状はこちらの方がフィット感が有ります。
RIPMOシートのシート後端部。
シート表皮を引っ張り、押さえつけてシート張りを行ったので、シートカウルとの隙間もほとんど無く、綺麗に収まりました。
旧シート後端部。
シート後端部側(タンデム側)は、サゴウ工芸で加工して無いので、基本的にはZRX1100純正シートウレタンの形状のままです。シートカウルとの隙間は若干ありますが、大体、どのバイクもこの位の隙間が有るのが普通です。
RIPMOシートの全体的なシルエット。
シートウレタンが新しい事も有りますが、タンデム側のシートのカドのRが小さくカクカクしていて、何処か平面的な印象のシートなので、取って着けた様な感じがします。RIPMOシートのウレタン表面の防水シート的な物が上手く処理出来て、シート成型し直すセンスが有れば、少し手を加えてみたい気もしますが・・・暫くはこのままですかね。
サゴウ工芸で手を加えた旧シートのシルエット。
純正シートウレタンをベースに加工しているとは言え、20年も経過していてウレタンにコシが無いので、ロングランでは少し厳しいのですが、サゴウ工芸で加工し直した形状は色々なノウハウが詰まっているのだと再認識しました。
今回は有る物を再利用せずに、シートベース、RIPMOシートウレタン、シート表皮、それぞれ個別に入手したので、それぞれの送料が意外と掛かりました。私自身が作業しているので、作業工賃その他雑費は計算に含まないとしても、ざっと2万円位の費用で、シートも第2世代へと移行しました。
再利用出来る物が多ければ、もう少し費用は抑えられると思います。
なかなかロングランを行う時間が取れませんが、近所を一回りした印象では、シートウレタンが新しい事も有るのでしょうが、ウレタンがやや硬めに感じます。シートの剛性感&お尻のフィット感は良好ですが、ロングランをしてないのでお尻が痛くなるかどうかは未確認。私(身長180cm×体重85s)でも、燃料タンクに近い部分のシート幅は少し広い感じがするので、足つき性は若干ですが悪くなった気がします。慣れてしまえば気にならなくなるかもしれないですが。
リプレイスとして考えれば、100点では無いけれど80点位は有りそう・・・そんな印象です。

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