これまで使用して来たZRX1100純正クラッチレリーズを分解して経過観察を行います。
WPC処理って本当に意味が有るのか?。
個人的にも非常に興味深いのです。
ZRX1100純正クラッチレリーズASSY(純正品番:13231-1072)の詳細はコチラ。
https://sea.ap.teacup.com/applet/933style3/20130813/archive
使用年数は7年5ヶ月、走行距離は約18700q
クラッチの断続回数を想像すると、ざっくり見積もったとして約10万回位は動いているかな?と計算してみました。
数字にしてみると、約10万回は中々凄いクラッチの断続回数になってますね。
ZRX1100純正クラッチレリーズからピストンを取り出しました。
まず、観察して気が付くのはボディの汚れの少なさです。純正スプロケットカバーを使う事で、異物や汚れの付着を限りなく少なく抑えられるので、クラッチレリーズとピストンの隙間に異物を噛み込む事が無くなります。したがって、クラッチの切れが良い状態を長い間保てる事に繋がるんですね。
2020年現在では、純正スプロケットカバーと同じ位汚れを防げる社外品のスプロケットカバーも有る様ですが、随分前書いたブログ記事ではちょっと配慮が足りない気がする・・・と書いた気がします。
パーツクリーナーでクラッチレリーズボディを洗浄してよーく観察します。
ボディ内側はWPC+MOS2複合処理を施しています。施工から7年5ヶ月、走行距離は約18700qを経過している訳ですね。流石にピストンシール(ゴム素材)が絶えず動く部分は縞模様になっていますが、ボディ内側を指で触ってみても段差は感じられないので、ボディ自体はほとんど減って無いと考えても良いと思います。
実際にバイクに装着した状態での、クラッチレリーズの摺動性は特に悪くなってきた印象は無かったので、現状のままでも数年先までは大丈夫だと思います。
異物の噛み込みによるボディ内側のキズも見当たらないですね。
ピストン側も観察します。
ピストンシールは傘の様な形状ですが、未だその形状は保っている様なので、数年先までのピストンシールの耐久性は問題無いと思います。取り外したピストンには傷が無く、表面が少し曇っている程度なので、ちょっと磨けば再使用も大丈夫ですかね。
摺動状態が良好な状態を保っていたので「ピストンの首振り」が無い事が判ります。
クラッチレリーズボディの内側に行ったWPC+MOS2複合処理は、非常にロングランでの検証になりましたが、その費用対効果は申し分無いほど優秀であったと言えます。
このZRX1100純正クラッチレリーズを再使用するなら、クラッチレリーズボディの内側をWPC+ハイパーモリショット複合処理を行い、ピストンシールを新品にすれば、再び、現役として使用可能だと思います。
※このZRX1100純正クラッチレリーズは予備部品として保管します。

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