少し前の出来事なんですが、時期的に気温差下がるに連れて、湿度も低くなってきましたのでクラッチ系統とブレーキ系統のフルード交換を行いました。
それに加えて、フロントフォークのトップキャップを緩めて、内部を大気圧に戻す作業も行いました。
と言う訳で作業前に、前後のスタンドを使用してバイクを持ち上げておきます。
車体を持ち上げた状態で、フロントフォークに装着してあるOリング(ストロークセンサーとして使用)は最下部まで下げておきました。
この状態から左右のフロントフォークのトップキャップを緩めます。
トップキャップを緩めて数分経過した後に、元の通りにトップキャップを締まます。
Oリングを確認すると・・・数mm程、フロントフォークが伸びました。
つまり、今までの状態はフロントフォークが縮んだままの状態だったんですね。
これでニュートラルな状態に戻りました。
続いてクラッチ系統のフルード交換です。
手が汚れるので、画像のピントが合わなかったり、所々抜けていますがご容赦して下さい。
クラッチフルードも、元は透明な色ですが茶色に変色して劣化していました。
フルードはMEISTER T B/Fを使います。
元の透明なフルードの色になりましたね。
リザーブタンクのダイヤフラム、キャップ、インナーパーツ、等は余分な水分が付着しているので、ペーパーで拭き取ってから組み立てます。
エアブリードスクリューに残ったフルードは、後々影響が出るのでこよりを作り吸い取っているの図です。
続いてブレーキ系統の作業です。
ブレーキ側のフルードもかなり変色していました。
フルードの交換完了です。
キャリパー側のエアブリードスクリューの残ったフルードも取り除きます。
※画像は左側キャリパーのみですが、ちゃんと両方のキャリパーを作業しています。
ブレーキ側のリザーブタンクのダイヤフラム、キャップ、インナーパーツ、等も余分な水分を、ペーパーで拭き取ってから組み立てます。
ブレーキ側のフルード交換時に気が付きましたが、ブレーキスイッチが壊れていましたので、予備の新品スイッチに交換しました。
続いてリアブレーキ側のフルード交換です。
フルードタンクは奥まった位置に移設したので、ちょっと作業効率が悪くなっていますが、こちらもやはりフルードの変色が有りました。
フルード交換後の状態。
画像では判り難いのですがフルード交換を行い、元の透明なフルードの色になりました。
リアブレーキ側のリザーブタンクのダイヤフラム、キャップ、インナーパーツ、等も余分な水分を、ペーパーで拭き取ってから組み立てます。
画像が無いですが、リアキャリパーのエアブリードスクリューの残ったフルードも綺麗にしまして、一連の作業はすべて完了です。
今年は例年に無く雨が降る日が多かったと思います。
湿度もそれなりに有ったので、意識的にフルード交換のタイミングは湿度が下がって来る秋〜冬辺りにしようと思いまして、作業の順延&順延をしてきましたが、ようやくここに来て、作業をする事が出来ました。
フルード交換を行って気が付くのは、自然な操作フィーリングが蘇った事に尽きます。
耐久性を考慮して、各部分をWPC処理した事で、スムーズな操作フィーリングは格段に良くなっていますが、その長所を再確認出来ました。
走行距離:151155q

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