ワンオフ製作した3種類の部品の装着作業に入ります。
クラッチカバーを取り外しました。
続いて、クラッチオペレーティングプレート、クラッチスプリング×6個、クラッチスプリングホルダー×6個、キャップボルト×6個を取り外しました。
ワンオフ製作したチタン合金のセンターナットに入れ替えます。
ネジ山にはomega99を塗布して組み付けました。
ナットの入れ替えに関しては特に問題無し。
純正ナットと比べると、チタン合金ナットの方が高精度&高強度で引き締まった様に感じます。
続いてクラッチボルト×6個を入れ替えます。
クラッチボルトのオネジのネジ山にはomega99を塗布して組み付けました。
WPC処理を施したクラッチハブ、ワンオフ製作したクラッチセンターナット、陽極酸化処理したクラッチボルト、アッセンブリ状態では見えない部品ばかりですが、この取り合わせは、ある意味、期待通りの仕上がりです(笑)
クラッチボルトのメネジ部分(6角頭の中央)に、キャップボルトのネジ山にomega99を塗布して、奥までボルトを締め込んで、正しく締め込めるのか?確認しておきます。これはキャップボルトの取付時に、クラッチスプリングの張力も加わると、微妙なボルトの締め加減が判り難くなるから、予めの確認と言う事です。
クラッチボルト6個の内、2本はネジ山にomega99を塗布しているにもかかわらず「ギギギギ」と嫌な手応えと音がしましたので、一度ボルトを取り外して、タップでクラッチボルトのメネジ側のネジ山をさらっておいてから、再度、ボルトを通して再確認です。
結果は問題無し。
チタン合金素材同士のカジリは厄介なので、急がば回れって事で、すぐにタップを通しておいて正解だった様です。
クラッチスプリングホルダー(純正品番:13091-1041)は、このタイミングで新品に交換します。
クラッチスプリングは、元々ELIMINATOR(ZL900)に装着してあった、ADVANTAGE:強化クラッチスプリング(ZRX1100用)品番:094-K0185-06をそのまま継続使用します。
これで今回手配していたワンオフ製作の3種類の部品は全て入れ替え完了です。
クラッチ周辺部品の重い物を計量出来る重量計を持って無いので、ELIMINATOR(ZL900)のクラッチ一式と、ZRX1100のクラッチ一式のどちらがどれだけ重いのか?は判らない所なのですが、重さを計測したら、興味深い数字になるのかもしれませんね。
クラッチカバーを装着すれは、外観からの見た目は変わりません。
走行距離:149749q
ELIMINATOR(ZL900)のクラッチ周辺の移植も、当初の構想からすると、単純な入れ替え作業だけでは無く、クラッチハブへのWPC処理、スチールプレートの面取り、クラッチオペレーティングプレートの鏡面化、チタン合金素材でのワンオフ製作部品3種類、これらに加えて、BERINGER CR14クラッチマスターへの変更、ZZR1400純正クラッチレリーズへの変更、純正スプロケットカバーの追加工、等の幾つもの紆余曲折が有りながらも、ようやく、普通に走り出せるスタート地点まで辿り着いた感じです。
そう、ここからがスタート地点です。
一度に幾つもの作業を進めた訳では無く、段階的に作業を進めてきましたので、その時々のバイクの印象と言うのが有るんですが、今回の仕様以降は大きな変化も無いと思うので、少し自分が感じた事を書いてみようかと思います。
・クラッチの重さは以前の仕様(BERINGER CR12&ZRX1100純正クラッチレリーズ)とほぼ同等。
・クラッチの繋がりは近め(レバーの調整位置は一番遠い仕様)慣れれば問題無し。
・エンジン冷間時、エンジン温間時でも、クラッチの繋がるフィーリングには変化無し。
・クラッチの切れは格段に向上(クラッチハブへのWPC処理とスチルプレートの面取りが効いてる)
・エンジンの回転フィーリングが軽く感じる(チタン合金素材による軽量化が貢献か?)
・町内のパトロールではバックトルクリミッター作動は確認出来ず。
箇条書きにするとこんな感じですかね。
自分のZRX1100と全く同じ仕様にする方がいるとは思いませんが、何かカスタマイズの参考になれば幸いです。

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