クルマはあまり詳しくないのですが、現在も発売されているトヨタ86(AE86では無い)の、とある年式のマイナーチェンジの時に、サスペンションの取付ボルトのフランジ部分を厚くする事で、車体の剛性が向上する・・・と言う記事を見た事が有りまして、これは面白そうなのでバイクに生かせる事は出来ないものか?と考えていました。
※「トヨタ86(C型)純正ボルト」で検索すると、この関連記事が出て来ると思います。
タンデムステップのピンをワンオフ製作するついでに、リアアクスルシャフトのナットもトヨタ86のチューニング思想を取り込んだものにしようと考えた次第です。
と言う事で、まずは現状確認から。
ZRX1100用にWheelieのスイングアーム製作依頼をした頃に、その時のノリと勢いで、アクスルシャフトにチタンコーティングを施こしました。ナットもその時の物でして、元のナット(素材は鉄)を鏡面バフ仕上げ後にチタンコーティングを施したスペシャルなナットです。2019年現在でも、同じ仕様は未だにお目に掛かった事が無いので、かなり特殊な仕様だったと思います。
いちおう重量計測しました。
スペシャルM20ナット:52.0g
こちらのナットは、Wheelieのスイングアームの標準仕様のナットです。
たぶん、何処かのバイクメーカーのリアアクスルシャフトナットだと思いますが、セルフロック有りのM20フランジナットで、表面の仕上げはやや粗目な感じです。
重量は52.7gでした。
で、日本特殊螺旋工業(βチタニウム)にワンオフ製作依頼をしまして、基本的には同一形状で、セルフロックは廃止、フランジの厚さを増加(20%厚さを増やしました)素材はチタン合金(表面処理無し)
軽量化デザインでは無く、肉厚をたっぷりと取りました。
此方も重量計測しています。
チタン合金ワンオフM20フランジナットは31.2g
金のナットと比較すると、
マイナス20.8gの軽量化となりました。
大体の値段は、8700円×1個+送料でした。
アクスルシャフトのネジ山を清掃後に、omega99をたっぷりと塗り込んでナットを組み付けました。セルフロックは廃止したので、ネジの緩みはマーキングの目視確認とします。
金ナットに比べると、ワンオフ製作のチタン合金フランジナットは、一段と地味な仕様変更になりましたが、フランジナットのセルフロックを廃止した事で、ネジ山の勘合長を可能な限り多く取りました。これに加えて、フランジ部分の厚さを増やす事で、より高剛性を狙った仕様となりましたので、何か体感出来る様な変化を感じ取る事が出来たならば嬉しいかな?と思います。
まあ、お金持ちになったとか?マダムにモテモテとか?アーシング効果が有るとか?その類いの有難い効能は一切無いと思いますが・・・若干の軽量化に貢献ですかね。
走行距離:148959q

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