
大阪市は北は神崎川、南は大和川で仕切られている。但し北の神崎川は最後は分流、分流を繰り返し大阪市の境界線は神崎川から左門殿川、中島川へと移っていく・・・閑話休題
新御堂筋を越えると伊丹飛行場へ着陸する飛行機が真上を通りだす。今ならこんな街中にとても飛行場などできないだろうがやはり迫力がある。こういう変化にとんだのもツアーでの楽しみの一つ。

(次々と飛行機が飛んでくる。伊丹は発着多いね)
そして昼食を取りいよいよ東海道新幹線が見えてくる。その手前の阪神高速池田線、ここを越えると右岸は兵庫県に入る。
実はこのあたりかなり府県の境がややこしい。それというのも昔は旧猪名川沿いにあった境界線が川が新猪名川に変わってもそのまま行政区が変わらなかったからだ。まあ難しい問題だろうが猪名川の神崎川と合流するところの左岸は先端だけ兵庫県なので学校とかは大変だろう。

(兵庫県に入り喜ぶN3さん)
まず旧猪名川の水門が見えてくる。もう尼崎市だ。参加の1人N3さんはこれで今年中に二府四県を漕いで事になる。以前の私のBolgをみて狙っていたそうで嬉しいことだ。
そしてすぐに猪名川と合流。この辺りはまさに大河の風格。神崎川は途中と河口が比較的狭いのでつい狭いドブ川というイメージがある。しかし通して漕いでみるとかなりの大きい川と実感する。

新幹線を越えるとまず神崎川と左門殿川に分かれる。そこで進路を左門殿川へと向ける。川の真ん中が境界線なので猪名川から4kmほどは兵庫県を漕いで行く。国道2号線の杭瀬を越え阪神電車を越えるとかなりの大型船舶が停泊している。そして43号線を越えると左門殿川はこれまた神崎川から分かれた中島川に合流する。もう迷路のような感じだ。
そこから少し中島川を遡って神崎川に戻ろうとしたら対岸の船舶が動き出す。もう目の前での転回は迫力だ。

(目の前で展開する船舶、当然終わるまで待つ)
貨物船が行き過ぎるのを待ち中島川に入る。そこから少し上がって阪神電車の出来島駅で再び神崎川へ。さあもう少しで海だ。
途中最後の分流の西島川を過ぎていよいよ河口だ。前方に阪神高速湾岸線が見えてくる。波質もかわり一気に周りが広くなる。八幡から40km、いま海に出る!

(対岸は尼崎港、遂に海に!)
何度やっても川から海に出るというのはいいものだ。特にある程度の距離を漕いできてというのは格別です。
せっかくなので湾岸線の橋脚をくぐる。海独特の波とうねりが心地よい。しかしここでゴールできない。電車に乗ろうと思ったら43号線の伝法大橋まで戻らなくては。
そして最後は淀川に入り遡上。まあ風は追い風だし潮も軽く押しているので上るほうがかえって楽。約4km漕いで伝法大橋の手前でゴール!
総行程23.2km 移動平均5.5km/h 全体平均4.8km/h 4時間51分でした。

(畳んだファルトを並べて。ちょっと右下のファルト見にくいですね)
こうして2回に分けての京都から大阪、兵庫と3府県にまたがる海へのツアーは終わった。でも神崎川久々に漕いだけど良かったなあ。もう少し途中で上がれればねえ・・

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