Google MAP標高

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近鉄けいはんな線・学研北生駒駅のすぐ下流の橋から、下ろすところがない。)
川に行くとき、特にはじめての川に行くときに参考にするのが上の標高を調べるサイト。例えば保津川だと、馬堀から嵐山までがざっと標高差50m、奈良吉野川だと下市口から栄山寺までが30mほどだ。
富雄川は街中だし、そんなに大したことはないのかなと思いきや、高山から富雄間が40m、さらにそこから大和川までが70mというとんでもない落差がある。かといって瀬があるわけではないので、その間は堰堤だらけ。しかも両側が切り立っているとエスケープできない怖れ有り、まあ事前情報でそのあたりをチェックしてたので今回無理はせず歩こうと思ったわけです。

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近鉄奈良線・富雄駅、ここも降ろすところは全然ない)
高山からお手軽カヌーセットを担いだまま川沿いをテクテク歩く。この富雄川は川沿いにずっと道が繋がっていて歩きやすい。
時々川の様子を見ながらなのだが、事前の予想通り段差が多く上がるところが全然ない。これは歩いて正解ですね。
近鉄の学研北生駒駅、そして富雄駅までなんなく通過。ここまでスタートの私市から約13km、ただこの先に行くなら富雄駅の次がちょっと遠い。川沿いにある駅というと10km先の大和小泉駅、法隆寺の一つ手前の駅だ。さすがにちょっと考えたがここは歩こう!天気もいいし時間もある。

(富雄駅のすぐ下流、河底に岩床が見える)
さて富雄駅の辺りから、川底を見ていると岩床が見える。最近の街中の川は、ほとんど護岸されていて、富雄川もここまではそうだったがこのあたりは自然の岩床なんですね。いろんな街中リバーを行った私もこういうのは珍しいので見入ってしまう。ずっと昔からの岩床なのだろうか?なんかいろいろ考えてしまいますね。

(奈良市中町の霊山寺前、背中にはパックラフト一式、足はサンダル)
富雄を越えると川が大きく蛇行しだす。そしてここから生駒山からどんどん離れ、東へと流れていく。正直、歩いてみるまでこの地勢はピンときてなかった。元々この富雄川を行っていようと思ったのも、飛鳥から枚方の禁野まで古代に行くとしたら、
富雄川ー天の川ルートが道もわかりやすく、水の確保も出来るのでいいのではないかと思ったからなんです。2010年のBlogにはもうその事書いてますね。来るのに4年もかかったのか!

(水を溜める可動式揚水施設、もちろん漕げない)

川も第二阪奈道路を越えるあたりから景色がいっぺんする。堤防もなだらかになりどこでも出艇できる。一瞬ここから漕ごうかとも思ったが、ここは駅も遠く時間がかかるので歩くのを選択。まあ上げれるようになっただけで堰堤がなくなったわけではない。またこのあたりから可動式の堰が増えてくる。堰を上げると水が溜まり、川をため池代わりに使えるというわけです。

そして川沿いが奈良市から大和郡山市に入るところで、薬師寺・唐招提寺を示す標識が出てくる。この薬師寺・唐招提寺は平城京からすぐのところで、
秋篠川沿いにある。ずっと前に漕いだ事があるのだが、そこがこの富雄川とこんなに接近するとは!川間わずか1.5km、さらにそのすぐ南に位置するのが
大和郡山城。大和大納言豊臣秀長が居てた城だが、なるほどここなら奈良、京都、河内と各街道が通っている。いまさらながらなんか新しい発見をした気分。お隣の奈良県なのにわかってないですね。やはり車でなく、こうやって漕いだり歩いたりと昔の人と同じ速度で移動するといろいろ考えます!

(大和郡山城近くの城大橋、なんとも趣きがある)
その後も川の雰囲気を楽しみながら大和小泉駅まで歩きゴール。なんと23.2km、まさかここまで来るとは思ってもなかったのでちょっとしたサプライズ気分です。(はじめの予定は学研北生駒、いけて富雄駅まででした。)

ここから大和川までは約5km、最後は担ぎながらでも川を行きましょう!そして大和川まで行ったらそこから法隆寺に行ってみようかな。
大和小泉駅からは電車で店に。夕方からはシフトに入っている。電車の横の大和川を見ながら前にこの大和川を下った時の事を思い出す。実に9年前、
2005/11/29の事。いろいろ繋げて行ってるけど、それがすべての原点やったな。ようやく、ようやくあと少しで戻ってくる。
でもこうなると更に伸ばして行きたい気もするな。そうなると曽我川か飛鳥川か!あるいは大和川!比較的近いしコツコツ伸ばして行きましょう!
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