
(集合&ゴールの産湯海水浴場)
まだ私が抗がん剤を打っていた一カ月前の事、変化のない病院生活がつらく、なにか退院後の予定がほしくてツアーの計画を考えた。
ポイント1 実際に実現可能でかなりの満足度を得られそうなところ。
ポイント2 迷惑をかけるかもしれない同行メンバー
川か海かでいうと今回は海、一人で漕ぎ抜けない場合に備えて強力なタンデムメンバー、そしていつも行く泉州や紀北でなくという事で和歌山県の日の岬を選択する。日の岬は紀中で最も飛び出した岬で、波も荒く風の通り道となる。また北部は馳出の鼻、小浦崎と上陸しにくい場所も多く、南部(東部)は遊泳禁止の煙樹ヶ浜が続く。レスキューもしにくく、私も行ったのは1回、チャレンジして辞めたのが2回という所だ。

(日高川河口の横の浜、向こうに見えるは日の岬)
その退院後の約束を心の支えにしてあっという間に日が過ぎる。退院後もできるだけ身体を動かしてのリハビリ、そして支えてくれる強力なメンバー、タンデムは一緒に紀伊大島を回ったNMさん、1日での琵琶湖縦断・紀淡海峡横断のDEEPさん、紀伊水道横断のMomoさん、伊良湖水道横断のK氏、そして一緒に和歌山城や平城京跡を漕いだasobimanさん(笑)みんな海の経験が豊富でソロ漕ぎに行うし距離も40km以上漕いでる人達。レスキュー経験にあり頼りになる仲間だ。
決行の23日の前1週間は天気予報に一喜一憂、18日には諦めていたのが20日に行けそうな気がしてきて21日にGoサイン。今回は産湯海水浴場に集合、そこに何台か車を置いて日高川河口に移動。片道で日の岬を越える計画。こうすると天気の安定した時間に日の岬を越えれる上、距離も16kmと短く体力の落ちた私もなんとかなる。時間があまり余裕があれば方杭方面へ。そしていよいよ当日、快晴の天気の中、7:20に全員が産湯海水浴場に集まった!

さっそく艇を積み替え日高川河口へ。まあ河口というより河口の
真横の浜なんですがここが無料の駐車スペースになっている。私はここから日の岬を、白浜を漕いできた。来るのは久々だったので変ってるかなと思ってたけどあまり変わりはない。今回は私とNMさんがK2スポーツ、DEEPさんがサンダーバード、Momoさんがシメスタ3分割、K氏がウインド505、asobimanさんがアルトのシーカヤック5艇だ。時間は8:15、では出発だ!

(前方に見えてきた日の岬)
天気もいいし風もなく波も穏やか。私自身もここんとこ続けて漕いでるので体調もいい。煙樹ヶ浜をずっと見ながら漕ぎ進む。南側には遠くに白浜が見える。懐かしいねえ。
そのまま日の岬まではアクシデントもなく順調、参加メンバー考えたら当然といえば当然、ペースはここまで7km/hぐらい。

(日の岬の巨岩、私にはクマに見えるのですが・・・)
岬に近づくと風が出てきた。ここは急角度で変わるので風や波が吹き抜けるところ。周りの景色も一変し、波に洗われた岩が並んでいる。また岩礁が点在してのロックガーデン、いい雰囲気です。

(岩礁を抜けてい)
ここは波が出ていたらとても近づけない所。ちなみにasobimanさんは3年ほど前にこの上の保養所から海を見て、こんな所漕ぐのはどんな人だろうと思ったそうだ。まあ帰って鏡を見てもらおう。そしてmomoさんは岬の手前のキャンプ場に止まって徳島へ渡航、みんなそれぞれいろんな事を思いながらすすんで行く。

さて無事日の岬まで到達した。ここから産湯までは4kmほど。私の体調もまだまだ余裕がある。ではこのまま黒ハイ、一のハイを目指しますか!
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