
(なんとも滑りやすそうな斜面)
伊予長浜から伊予市のツーリングもいよいよ残り6kmほど。
ずっと向かい風の中ひたすら漕ぎ続け距離を重ねて来た。
現在は海岸沿いの道路から離れ今回で唯一の自然のむき出しの山肌。
意外というと失礼だが外海の荒々しさとも違う景観が続く。
ただ時間がかかりすぎて追い潮がまた逆潮になってしまった。

(延々と続く消波ブロック)
自然の山裾を過ぎたと思うと伊予市の運動公園のブロックが見えてくる。
思ったより反射波が多く漕ぐのがしんどい。
まあ疲れているのもある。
ここまできたら忽那諸島で風が遮られてるかと期待して来たのだがおもったより吹いている。
まあもう諦めてますけど・・・

(ブロックにあたった反射波がある)
始めの予定では26kmぐらいだったが、風を避けるためか思ったより岸ベタでいって26、27kmと刻んでもまだゴールに着かない。
でもようやくゴールも見えてきている。
もう少し、もう少しだ。
2回目の休憩の時にパドリングジャケットをきていて正解。
DEEPさんは身体が冷えて来たようでちょっとつらそう。
ポギーとミトンの手袋の差もある。
私はポギーなので汗ばんでいる。
やはりロールしないならポギーが一番暖かい!

(海から見えた五色姫海浜公園)
そしてようやくゴールの五色姫海浜公園へ。
総行程28km 移動平均4.4km/h 全体平均4.0km/h
所要時間6時間51分 うち休憩36分
なんとスタートして約7時間が経過している。
そら身体も冷えてくるわ。

(疲れた表情のDEEPさん)
上陸するともの珍しい(ソラソウヤ)のか話しかけてくる人がいる。
この辺だと四万十川ではカヌーは良く見るけど云々・・・ただ正直話している気力がない。
私は悪いなとは思いながらそっけなく疲れてて話すのもしんどいですと塩対応、でもほんとにいっぱいいっぱいでした。
それからは着替えて撤収、先に車を回していて本当に良かった。
いまから電車に乗って車取りになんて無理。
更にICまですぐで高速に乗れるのもありがたい。
ここまで疲れるとは思わなかった。

まあこれが真冬で、しかも西向きの海岸を漕ぐという事か。
日本で気象注意報はその地域に合わせたものになる。
たとえば冬の日本海で風速7mでは・・・まず出さない。
そんなんで出していたら毎日出さないと行けないので注意報の意味がない。
でも夏の大阪で7mならまず間違いなく強風注意報がでる。
しかも冬の風は重い。
おなじ体積の空気なら冷たい方が重い。
小学校の理科で習う事。
要するに冬は風は重くてきついのになかなか注意報は出ない。
当然この日も出ていない。
それを考慮してツアー計画しないといけない。

今回はエスケープ地点もあったし、水や食べ物もまだ余裕があった。
無謀ではなかったと思ってるが一人なら挫けてたかな。
冬の海に7時間・・・正直5時間で着くと思ってた。
やはり一緒に漕ぐ仲間の存在は大きい。
一緒に漕いでもらったDEEPさんに感謝です。
とにかく佐田岬までの残り100kmのうちのまずは1/4が完了。
次は伊予市駅から粟井駅間だ!

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