
(朝日に向かって光の道を進む)
二見が浦から答志島へ向かう方向はほぼ真東、まだ日だ出てそんなに経ってないので前方に太陽が見える。
そしてそこ太陽からの日差しで海上に光の道ができている。
そういえば日の出すぐに東に向かって漕ぐというのはあまりなかったな。
カヤックを光の道にそって進めていくのも何か厳かな気分になる。
なるほど、伊勢神宮で天照大神を祭ってある土地柄となんとなく納得する。

(二見が浦と答志島の間は小さい島が連なっている)
スタート地点でもある五十鈴派川の沖合いを通り進んでいくと点々と小さな島が連なっている。
伊勢の国からいま志摩の国へと進んでいるんだ。
志摩の先には熊野がある。
そして答志島から更に東に進むと知多半島、渥美半島へ繋がり、尾張、三河さらに遠江、駿河となる。
東西南北のどこから見てもわかりやすいランドマークであり荒れた時の風避けや中継点としての答志島の価値ははかりしれない。
自身が繋ぐ旅をしているので、こういう水上交通の要衝は強く思い入れてしまう。

(奥の鉄塔はイルカ島)
さて答志島に着く前に右側(本土側)にイルカ島が見えて来た。
なんと周りを何頭ものイルカが泳いでいる。
こんなに簡単にイルカが見れるんだ。
ちょっとビックリ、さらに魚の群れも見かけられる。
やはり島々の中になるので潮が絡み合って魚も多いのだろうか?
なんとも嬉しいサプライズだ。

(答志島の西側の灯台)
そして答志島に到着、この島は周囲14kmちょいあるかなり大きな島。
前に伊良湖岬に渡った時は島の北側を通ったのだが今回は南側、北側は神島や両半島がありそれ以外はかなり開けた海域だったが、南側は周りを島に囲まれており瀬戸内海を漕いでるような気分になる。

(島と島の間の向こうに伊良湖岬がある)
まっすぐ進んでいき島の端まで来ると南側からも神島の方が開けて見える。
そしてそこから南側には管島という島があり、そこ先は志摩・熊野方面。
いいなあ、実にいい景色だ。
海を見てるとこの先どうなっているんだろうという思いが常に胸の中にある。
地図も発達してインタネットでも写真とかも見れるんだが、やはり自分で一漕ぎ一漕ぎ進んでいくのはなんともいえない喜びがあるもんだ。
南もそのうち行くからな!

(水面に顔がうつるベタベタ状態)
今回は管島の手前にある小さな坂手島へと向かう。
坂手島を回り込んで本土側に渡る計画だ。
そしてもうすぐ坂手島というタイミングで伊勢湾フェリーがやってきた。
ルートはわかってるし無理しても仕方がないので通過待ちをする。
思っていたより航路が島に近かった。
このあたりは安全第一です。

(坂手島の手前で伊勢湾フェリーをやりすごす)
そして坂手島に到着、東側をゆっくり進むと前方に鳥羽の街並みが見えてくる。
ではここから折り返して岸沿いを漕いで戻って行こう!

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