
(三条大橋下の堰堤を越える)
京都の鴨川という川はカヤックで漕いで楽しい川というわけではない。
堰堤もそこそこあり普段は水深もあまりない。
といって水が多い時は危なくって漕げるものではない。
じゃあなんで行くんだ?と言われるけど、あの川の注目後は他の川と違うんです。
目立つとうかさらしもんというか・・・
でもそれが面白い。
大阪の川と違い川と人の距離が近く、街が川と一体化してるなあという感じを受ける。

まあそんな鴨川にいざ漕ぎだす。
艇を膨らましている時から注目は集めていた。
川の両側、道路からもこっちを見てる人がいてる。
そして・・・三条大橋からも見られてるんです。
目立ってるなあ(笑)
カメラで写真撮ってる人も多い。

三条大橋の上は浅くてすぐ引き摺って歩く、
橋の下も堰堤あるので歩く。
河原から見てたらこんな浅くて漕げんとこで何やってるんやというもんやろうなあ。
まさにさらしもの。
でも外人さんが手を振ってくるので振り返す。
たまにはこういうのもいいもんなんです!

(四条大橋下の堰堤)
三条大橋から四条大橋へと漕いでゆく。
なんかゆったり流れる時間、これが京都の雰囲気なのか?
歌舞練場が見えてくると四条という感じが強い。
これぞ京の都の雰囲気なのか!

(おっと危ない)
四条大橋を越えると川一面に鵜避けのロープが張ってある。
写真ではあまり目立たないが、漕いでるとパドルがあたりそうで圧迫感がある。
この雰囲気もまた独特な味をだしている。
でもこれもし増水して下ったなら引っかかって宙吊り??
それは怖いなあ。
実際紀の川でロープでなくテグスが張ってあって見えなくて引っかかり動けなくなったことあるんです。

四条大橋を過ぎると雰囲気が変わる。
観光地という雰囲気が薄れてくる。
まあそれがあるからゴールは五条にしたんですけどね。
ちなみに五条より下はとにかく浅い。
前にかなり漕ぐのを苦労した覚えがあるんです。

(鵜避けのロープがいっぱいい)
そういえばこの京都から高知までを
紀貫之の土佐日記になぞらえて漕いでみようかなと思った事がある。
このBlogにも2011年の2月18日にアップしている。
2011年の2月といえばなんと東日本大震災の前月、もう8年も経つのか!

8年前には京都から大阪、和歌山、淡路島、鳴門経由で徳島の蒲生田岬までは漕いでいた。
それが今でもそのまま、南徳島から室戸岬は行こう行こうと思いながらずっと先延ばしになってしまっている。
昨年も計画したものの天候悪化で中止・・・
でもやぱり行きたい気持ちはまだある。
どこかで行ってみようかな。
多分、1回いけば続くと思うんだが。

(五条大橋下)
そんな事を考えてたらゴールの五条大橋が見えて来た。
五条大橋というと弁慶と義経か!
微妙に御所からは離れているとが遠すぎるほどではない。
新鮮組の寺田屋とかはそれを考えると街中からかなり遠い。
こういう微妙な距離感は漕いでみるとよくわかるもんだ。
それがまた面白いんですが。

(ゴールの五条大橋)
そしてゴール!
前の時はダッキーで行ったのだが、今回はじめてパックラフトを使った。
やっぱり軽さは正義やわ。
もの凄い楽ちん。
まあパックラフトをこういう使い方してる人あまりいないけど。
ともかく久々の京都・鴨川、楽しめました。

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