
(八尋鼻の米子湾の観測所)
鳥取県米子市の深浦橋の近くから出艇、無事島根県入りした私とasobimannさん。
かなり風が強くなってきている中でまずは前方に出っ張った八尋鼻へと向かう。
ちょうどこの八尋鼻のあたりは中海の最も狭い区間で、島根県と対岸の鳥取県の間は500mほど。
ここに橋があっても便利なのになあと思って話していたらそういう案は出てるみたいですね。
ただ資金的な問題などで実現には至ってないとの事。
幅500mだと淀川の橋ぐらいか?
でも造るとしたら県もまたいでいるし大変なのは事実です。

(高留鼻と思うのだが自信がない)
サクサク漕いで八尋鼻まで着き次に目指しは高留鼻。
岸沿いに漕ぐといっても出っ張りから出っ張りで繋いで行ってます。
もうこのあたりまで来ると風速5mは有に越えて来た。
感覚としては中海は内海だし、冬季でもいけるかなと思っていた。
ただ北東からの風だと、高い山がない米子市内なので日本海からの風がそのまま吹きこんでくるという事。
うねりがないのと、それでも陸地を挟んでいるのでそこまで強くはないが始めに思っていたよりはきつい。

(風ニモ負ケズ)
こういうのもやはり地図だけではわからない。
現地に来てその息吹を感じ、地勢を感じイメージと実体験を擦り合わせていくもんだ。
やはり現地に来て漕いでこそカヤッカーと改めて感じます。

(波ニモ負ケズ)
まあとはいってもこれが日本海なら絶対に出艇しないコンディション、うんりがないのと岸沿いですぐ逃げれる、どこであがっても電車タクシーなどの交通手段があるなど安心の要素も大きい。
これが一端沖に出たら岸に寄れないとか島に渡るので交通手段がない場所ならこのコンディションなら止めてるな。

(そろそろ渡り鳥の季節かな)
そうこうするうちに高留鼻に続き油壺鼻も越える。ここから陸に入っていくと安来港で安来駅も海沿いにある。
あの安来節(どじょう踊り)で有名な安来だ。
ここも万が一の避難地候補だったが、それには及ばなさそうなので先に進む。
ここからはしばらく護岸されていて景色がかわる。

(私の写真も)
この辺りから徐々に対岸との距離が開いてくる。
それにともなって前方に中海にある島が見えてくる。
一応大きい島が大根島小さい島が江島で、その江島と本土の鳥取県境港市を繋いでいるのがスバルのCMで有名になった
ベタ踏み坂こと江島大橋。
多分あれだろうなと思いながらここにあったのかとちょっと驚き。
実は知らなくてasobimanさんに教えてもらったんです。

(安来港の沖側の風車)
しかし見えてる島なんですが後ろの島根半島に埋没して全然わからない。
今回も地図は持って行っているし地図上は俯瞰図なので島がよくわかる。
だからあそこにあるんだなと知ってるが景色としてはどこが島でどこが本土か区別がつかない。
これは瀬戸内海ではよく感じる事。
前に同じasobimannさんと
香川県から岡山県までファルトで渡った時も、地図でみてもどの島かわからずGPSやコンパス使って針路を決めたのを思い出してました。

(中海の南側で最も北に飛び出している飯梨川の河口部)
安来からの工場群を過ぎると中海の南岸で一番出っ張った飯梨川の河口が見えて来た。
なんとパラセールが跳んでいる。
なんとも凄い、ただ早めに回避しとかないと避けきれなさそう。
ここまでが北西に漕いでたので横からの風、ここからは南西に進むので後ろからの追い風になる。
さあ残り3.6km、チャッチャと行きますか!

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