
(4月17日、キートルーダー5クール目の投与)
H25年・2013年4月19日、貴方は癌ですと言われた日。
当時52歳だった私はあれから全ての世界が変ってしまった。
その日から今日で丸7年、明日から8年目に入る。
ここ最近よく考えるのは10年生存率の事。
私で言うと10年生存まであと3年、なんとなくそれぐらいがボーダーラインかとも感じる。

大体10年ずっと患者をやっていると大概の治療は経験する。
そのなかには効いたものもあり無駄だったということはない。
ただ癌細胞を殺しきれなかったという事。
どんなに小さくなっても殺せてなかったらまた大きくなってくる。
2013年
4月 癌告知 5月内視鏡手術 6月抗がん剤GC1クール 7月GC2クール 8月GC3クール(副作用で静脈血栓症) 9月 膀胱等全摘手術(副作用で腸閉塞、左手神経障害)ここから翌2014年4月まで副作用の治療 左手神経障害は10月でかなり良くなったもののそれ以上治らず現在も軽い痺れあり。 腸閉塞も時々詰まって腸の動きが悪くなるものの現在も症状あり。静脈血栓症は翌年4月まで投薬で完治。
2014年は副作用の治療のみ
2015年 7月 癌再発(左頸部、左腹部) 8月GC4クール(骨髄抑制がきつく血小板輸血、白血球危険値まで低下) 9月GC5クール 12月店廃業
2016年 1月GC6クール 2月GC7クール 3月GC8クール
その時点で3年生存率20%と言われ4月より自由診療をやってみる。
4〜11月 高濃度ビタミン点滴 11月 肺に転移 12月オブジーボ
2017年 1月〜2月オブジーボ 3月〜6月温熱治療 6〜8月自家がんワクチン
12月 血液免疫療法
2018年 1〜2月 血液免疫療法 この後標準治療にきりかえる。(新薬キートルーダーが標準治療でしか出来なかった。ただキートルーダーをやるためには、第一標準のGCを限界までやってないと出来ないとの事なのでGCからとなる)
6月 抗がん剤GC9クール 7月GC10クール 9月GC11クール(ここで再び血小板と白血球がかなり危険水準まで低下、1週間個室隔離 輸血など)
2019年 1月分子標的薬キートルーダー1クール 2月2クール 3月3クール(3クール終わっても効果が見られず治験の申請。一定期間あけて薬の効力がなくなるのを待つことに) 4月頸部生検手術 5月 放射線治療 6月〜12月 治験分子標的薬第一相試験 薬品名なし1〜9クール(一時は縮小していたが徐々に効果がなくなってくる)
2020年 1月〜3月治験抗がん剤ドセタキセル第三相試験 1〜3クール
3月 再び分子標的薬キートルーダー4クール
4月17日 キートルーダー5クール目・・・・(R2:4:17 一昨日です)

(病院内の自販機はこんな感じ)
現在はヘモグロビン低下による息切れ、ふらつき 腹部左腎臓付近の断続的な痛み 左頸部の断続的な痛み
きついのは夜に痛みがでて寝れない時、やはり寝不足になると気力がなくなってどうでもいいやという気持ちに陥りやすい。
気力がなくなると不思議な事に病状が一気に進行する。
あと治療中でも漕ぎ続けたい。
これがなによりの願い。
ただ現在コロナウイルスの流行でもし感染したら癌で寿命を迎えるより先に肺炎で死んでしまう可能性大。
ともかく7年は生き延びた。
ただこの後使える薬がほとんどない。
ドクター曰く、膀胱がんでここまで色んな薬使えた人は珍しいとの事。
病気の事、コロナの事ばかり考えるのは苦しい。
そんな時こそ人生を掛けた生き甲斐だ。
さあ漕ごう、能天気に漕ごう、そしてまた明日からは8年目の戦いだ。

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