中国の古典、孫子の「兵法」の中に、五事「道、天、地、将、法」とある。
世の中を渡る八つの教え、力として、先見力、情報力、判断力、決断力、行動力、忍耐力、体力、均衡力、の八身力を学べとある?
サーフィンに置き換えると、天気図を見て先の様子を知る事は、先見力。どこのポイントの地形が整っているかは、情報力。
この波に、乗るか、乗らないかは、判断力。この波の海に入水するか決めるのは、決断力。このポイント〜他に移動は、行動力。
なかなかセットが来ない、波を待つのは、忍耐力。沖へゲットするのは、体力。均衡力はバランス、例えば、表裏、明暗、善悪、上下、左右。。。
こうして、並べてみただけで、世の中には、いかに相反する言葉が多いかに気付く。要するに、全ては相反するバランスの中で存在しているということなのだろう。
そうやって考えていくと、全てのバランスをうまくとらないといけない、ということになるだろうが、その点、サーファーは、こと、バランスということなら、感性を日々磨いており、均衡力が上手いと言って、過言ではない?
その理由として、例えば、波がいいとされているのは、夕暮れか、日の出の頃。つまり、明暗が変わる接点だし、波も、オンショアとオフショアの変わり目が狙い目。また、潮にしたって、上げと引きのバランスを見なくてはいけない。台風にしたって、高気圧と低気圧の絶妙なバランスの中で、北上する。
その上、サーフボードは、アウトラインと厚みに対するロッカーのバランスで性能が決まり、まさに、バランスの集大成で、そのボードを、サーファーが絶妙な力のバランス配分でコントロールするとくれば、
波に乗るという単純な行為の中で、バランスに対する感覚を身に付け、波が出るまではじっと待っていられる訳で、その行動力と忍耐力を、生活の中でうまく反映している。また、同じように波をメイクするが如く、人生の波でも、うまく加速し、リスク回避をしているかも知れない。
まるで、ゲッティアングアウトで、二発、三発目のセットの大きさを感じて、少しショルダー側にパドル、もしくは、為す術も無く、じっと耐えている人もいるだろう。
そういうことから考えると、サーフィンは、まさに教育とも言える。どこでも、誰も、お知えてくれない、世の中の、バランスや自然の摂理を教えてくれる中で、
サーファーは知らない間に、兵法を身に付け、成長している。
What’s Surfing
P.S.
自然界のバランスが壊れるから、ウィルスは発生、温度は上昇、台風は出来ない。

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