この季節になると、各雑誌社から、カタログ号が届きます。
各メーカーのボードが、ずらりとアップされています。
そして、必ずボトムの形状が記入され、○○コンケーブ、Vなどと、記載されています。
しかし、ごくごく一般のサーファーには、その性能は、よく分からないと思います。
そこで、私自身、YUや太郎に聞いた事を思い出しながら、一般的な定義を述べて見たいと思います。
サーフボードをカスタムオーダーされる際の、ご参考になりましたら幸いです。
★其の一 <フラットシングル・コンケーブ>★
これは、まず、ノーズエリアからテールまで、長くやや深く入れて、少し薄めにシェープすることによって、コンケーブ(溝)の中を通る、水の流れを速くする。
イコール、直線的な動きを強く作り出し、大きなラインを描く時に向いているとされ、波にある程度サイズがあった方が良いとされるデザイン。
★其のニ <シングル・ダブル・コンケーブ>★
ノーズの上のエリアから、シングル(一本)のコンケーブを入れ、センターまで長く伸ばし、テールロッカーエリアには、ダブル(二本)のコンケーブを入れたもの。
それにより、コンケーブによる浮力で、テールが軽く、動きも良くなり、現在では最もよく使われているデザイン。
★其の三 <Vボトム・ダブル・コンケーブ>
全体に薄くVEEを入れ、テール(スケッグ中心回り)は、強めにVEEを入れる。
つまり、ダブル(二重)でコンケーブを入れるため、長めのボードや、厚めのファン、ロングボードをコントロールする際に適したデザイン。
★其の四 <ダブル・シングル・ダブル・コンケーブ>
ノーズエリアから、ダブル(二重)でコンケーブが入り、センター(中心)はシングル(一本)で長めのコンケーブでつなぎ、テールから再びダブルでコンケーブを入れる。
そのため、<シングル・ダブル・コンケーブ>よりも、よりボードがクイックに動くデザイン。
★其の五 <フラット・ダブル・コンケーブ>
ノーズから、テールの手前(ロッカー)まで、フラットな面にして、テールエリアのみにコンケーブを入れる。
そうすることによって、コンケーブからの余分な浮力を受けにくいので、安定性が高まり、大きなターンをするのに向いているデザイン。
その他、まだまだ組み合わせはありますが、あとは、アウトラインです。
アウトラインの細いものは、スピードに優れており、大きい波向き。
また、丸っこい感じのものは、テイクオフが速く、小さい波でもイージーに反応します。
付け足して言うと、テールの形と、レールの形、および、ロッカーとの組み合わせもポイントになります。
そして、そのボードの性能を引き出せる技術、これが最も難しいかも知れませんね?

yoshi
P.S.
まずは、良いベテランシェーパーを選択してください!

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