Mさんのお誘いで、比叡山・延暦寺と三千院へ。
天台宗の宗祖「最澄」のお知えの根本をなすものは、「個々が思いやりの心を持って
一隅を照らす人になる」すなわち、一人ひとりが相手の立場に立って考え、
自分の出来る事を精一杯行うことが、周りを良くすることにつながると言うことです。
仏教修行者が、必ず修めなければならない三つの学問を三学といい、
戒律を学ぶ「戒学」(かいがく)、禅定を修める「定学」(じょうがく)、真実の知恵を獲得する「慧学」(えがく)、
この三者のうち、実践的な修行の核は定学にある。
形だけの戒律を守っても悟りには至らないし、実体験の伴わない理論学の習得もまた、同様である。
釈迦が菩提樹で禅定に入って開悟したように、この定学の修行によって
得られる境地のことを三味ともいう(三味一体)。
具体的には、心を静めて、一つの対象に集中し、心が散乱しない状態で、
その対象に集中し、その対象を維持することで、
雑多な心の動きを止め、静めることを「止」(し)という。
また、一定の対象に心と内的な視覚を集中することを「観」(かん)という。
両者を合わせて止観(しかん)といい、三味に入るための技法のことを観法、観想、観心などとも呼ぶ。観の目(かんのめ)、見の目(けんのめ)、すなわち、瞑想、現代用語、
マインド・フルネスのプログラムです?
残紅葉、静寂の中、Mさん、MAHALO yoshi
P.S.
皆様、御存知の通り、延暦寺は日本の母寺と言い、最澄上人が創建(788)、三千院も同様。
鎌倉時代には、現在の仏教の開祖、法然、栄西、親鸞、道元、日蓮、etc.などが修行され、そののち、織田信長の焼き討ちにより焼失(1571)。そののち、三代将軍・徳川家光により再建(1642)。国宝根本中堂、屋根を栩葺と銅板に変更(1798)。
昭和の大改修(1955)、平成の大改修(2016〜2026)完成予

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