今日11月21日(土)は、メンテナンスのワークショップを開催しました。
FRP製カヤックの表面は、「ゲルコート」樹脂で覆われています。ゲルコートは、FRPの積層をキズや紫外線から守っています。ゲルコートは岩に擦ったり、乗り上げたり、陸上での取扱が悪くてすり減ったりして、摩滅したり破損したりします。ゲルコート層が無くなると、FRPの積層部の樹脂が紫外線にさらされて、劣化していきます。また、衝撃等でゲルコートが「浮いた」状態で破損すると、水分が中に入り込み、劣化を著しくはやめます。特に東北の冬季は、氷点下に気温が下がるので、FRP内部に水分が入ると破損を招きます。また、FRPの樹脂は、気温が低くなると硬化しにくくなるので、真冬の修理は難しくなります。
そこで、この季節のメンテナンスは、まずはゲルコートのタッチアップ。地肌が見えているところを探してマーキングし、荒い耐水ペーパーで表面を荒らします。今日は240番を使いました。
良く攪拌したゲルコートに、硬化促進剤を入れ良くかき混ぜ、硬化剤を入れてさらに攪拌します。気泡が入らないよう、ゆっくりかき回します。
刷毛で破損箇所にゲルコートを塗って、硬化したらペーパーがけです。
今回は、400番からはじめて1500番まで。ピカピカにしたい場合はさらに番手を上げてコンパウンドで仕上げます。
指の右側が修理箇所です。白の破損は目立ちにくいです。
その後は、スケグワイヤの取り外し取り付け、パッキンの交換方法などを行って、メンテナンス講習は終了でした。
明日は、出島ツアーです。
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