先週いっぱいは、本山・西本願寺におきまして【布教使補研修会】に参加しておりました。平たく言えば、浄土真宗僧侶の資格の一つであります。布教そのものは僧侶の重要な役割の一つですから、資格も何もない当然の責務でありますが【本願寺派布教使】は本山や別院などの公式な場での法話をお取次ぎする立場を頂くことになるのです。
この取得には@伝道院住職過程に3ヶ月間泊り込みでみっちり研鑽するか>、A、@の履修が困難な人の為に、いったん【布教使補】とよばれる仮免許をもらい、このたびの研修(とはいっても、実際は検定試験のこと)をクリアすると取得できる、というものです。しかし、これはなかなか難関で、一発合格はほとんどいない、とのことですから、私も次回に参加しなければならないと思います・・・。
各種研修は、研修内容そのものよりも、
そこで出会う人々との出会い、語り合いの中に大きな成果が得られ、深い自己反省の機会があたえられることに大きな価値があるといえます。
特に目立ったのは在家の方が熱心に勉学を積まれ、なおかつ人々に仏法を伝えようとされて研修に参加されておられることです。経験上、寺院出身者よりも在家出身の方々の方が熱心ですネ。・・・
かくいう私の祖父、真光寺前住職も在家出身者です。祖父は真宗大谷派の布教の任にあたっておりましたが、若い頃の安居(あんご;夏の勉強会)出席のノートを見ると、実に細かい字(毛筆)で記録されており、布教を聞いたときは詳細にその記録を取っていました。
あえて不満をいえば、試験日を含めた6日間の間、もっと
実演を含めた布教そのものについての講義があればよかったということです。さらには人数が多すぎ(80人)て総論になってしまい、個別指導の時間が極めて限られていた、ということです。
浄土真宗本願寺派は寺院数・僧侶数ともに多すぎて、各種研修を中央の本山にてこなすには限界が来ているように思います。せっかく地方に「教務所・別院」があるのですから、そういう場・人材を利用して、地域差をも考慮し、より即戦力になりうるような研修を実施してもらいたいです。

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