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なむあみだぶつ
2007/10/31
食品業界は大変ですなぁ〜。ライバル店との利益争いのことを考えたら、シールを張り替えたくなるのも分からないでもない。中には「“勿体ない”からシールの張替えも止むを得ない」などという暴論もチラホラ聞かれますが。
その点、坊さんはラクですなあ〜、お経に賞味期限は無いですから!
でもですね、釈尊は自らの入滅後の未来について、正法・像法・末法という三つの時代があることを、種々の経文に説いています。
正法時代・・・釈尊の仏法が正しく伝えられ、これを修行する民衆が盛んに証りを得る時代。
像法時代・・・民衆の仏法に対する素養(機根)は正法時代より劣るけれども、仏法を盛んに修行する姿は正法時代に似ており、形式化されて仏法が伝えられ利益をもたらす時代。
末法時代・・・教えがあっても修行・さとりが実現しない時代。
この正像末の三時の期間については、経文によって異説もありますが一般には、正法1千年・像法1千年・末法1万年とされています。
いくらお釈迦さまの教えが素晴らしくとも、時代環境が悪化すれば意味を為さないとするものです。こういう文脈ではある種のお経には『賞味期限』があるのです。
しかし浄土真宗の阿弥陀如来の本願は、末法においてこそ光ってきます。
【五濁悪時 悪世界 濁悪邪見の衆生には
弥陀の名号 あたへてぞ 恒沙の諸仏 すすめたる】
つまり、時代即応の教法なのです。そういう意味で当分の間【賞味期限】はありませんのでご安心を!しかし浄土経典(食材)を説こうとしない(調理する)僧侶が多くなれば元も子もありませんが・・・

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投稿者: 若院★きむらせいゆう
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2007/10/28
本堂の古瓦はこんなところにも再利用されております。
テラス付きの贅沢な邸宅に住んでおります。
正面から入ると中で方向転換出来ないため、後ずさりして入っていきます。


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投稿者: 若院★きむらせいゆう
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2007/10/26
秋は葬儀が多いです。
最近は「毎週の中陰参りは不要です」、とか葬儀執行のみの僧侶が増えているとか、状況が変わってきました。
さて通夜・葬儀の後、斎場(火葬場)に赴き【火屋勤行】を勤めます。火葬の間、遺族は「仕上げ」という食事を取ります。
その後が問題です。火葬の後は、正式には【収骨勤行(いわゆる骨揚げ)】といって、お骨を拾う前の勤行がありますが、これはほとんどの場合、省略されます。(この後、自宅に戻り【還骨勤行】をつとめるのが正式です)
一応、これで葬儀当日の葬送儀式は終わりなのですが、【初七日法要】が骨を拾ってきた後に勤められます。しかし【初七日】は文字通り亡くなって七日目ですから当日に行うものではありません。
聞けば「本当の初七日には遠方の親戚が来られないので・・・」といわれる。ならば2・7日から6・7日はどうするのでしょうか?
火葬の後のおつとめはあくまで【収骨勤行・もしくは還骨勤行】です。
【初七日】ってすごい大切な法要のように思われているようです。しかし日を大幅に早めて勤めることに抵抗を感じないのですから、そんなに大切な法要ではありません(その後の中陰と同等)。
私の推測では“仕出し屋さんの営利都合”だと思います。本来ならば【火屋勤行】が終わればみんな帰ったらいいのですが「後で大事な初七日法要がありますから、こちらのお席でゆっくりして下さいね」ってトコなんでしょう。お布施も結構入ってるのであんまり大きな声で「本当はですね・・・」みたいなこと言えないんですよネ

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投稿者: 若院★きむらせいゆう
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2007/10/22
相撲界の諸問題やら赤福の問題やらから、最近考えるのは「文化は内部から崩壊するのではないかな?」ということである。本堂の修復事業の最中でもあることから、特にそう思う。
ペリーの黒船来航のように外部から強引に伝統文化を変えざるを得ない状況に陥るのではなく、内部関係者の意識の低さから不祥事、さらには伝統の崩壊、という経緯が最近、目立って多いのである。
何が何でも古いもの、伝統的なものに固執するのもいかがなものか、と思うが伝統文化には【古い・新しい、便利・不便、暗い・明るい、高い・安い】などといった相対的な価値を超えた“何か”があるように思えてならない。
それが何なのかについて、上手く説明は出来ない。「様式美・スタイル」としかいいようがない。それを責任ある立場の人間が意識してるのか、否かが問題であろう。利便性や経済性のみを追求するならば本堂はただの会館・ホールになってしまう。そういう本堂が現実にあるが、まったく人が寄らない。不気味なオーラのみが漂っている。
今回、本堂修復に携わる方々は皆、こだわりの職人さんばかりである。2〜300年の時代間隔で考えてくださるので、安心してお任せすることができる。

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投稿者: 若院★きむらせいゆう
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