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なむあみだぶつ
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2007/11/28
『東本願寺の仏花』という、セレブ的装丁のゴージャス本。
真宗は外陣では庶民的だが、一歩内陣に入れば一気にセレブ的だ。このコントラストが面白い。外陣はプロテスタント的、内陣はカソリック(もしくはロシア正教)的とでも言っておこう。内陣にはイコン的なものも多いですし。

当書は大谷大学の寺川俊昭先生を始めとする、真宗本堂の荘厳の歴史や由来・教義的裏付けが整然と記されており、読んでいて分かりやすくてとっても楽しい。
我らが本願寺派では豊原大成先生が第一人者。いくら学問や布教が出来たとしても本堂での正しく美しい荘厳やお勤めの作法がおろそかでは興覚めである。お東とお西や他派では形式の違いはあれども、お荘厳の心は同じだ。
仏徳讃嘆・報恩謝徳・廃穢選浄の三心が揃って荘厳という(私が勝手に言っているだけだが・・・)。これは念仏者の宗教倫理観そのものでもある。

幼少のとき、東西本願寺に連れていってもらって、材木の枡組(装飾的な木組み)部分や、壮麗な内陣に心奪われてしまった。その原体験が私には強く残っている。あの華は一体どうなってるんだろうか、などと。
仏華は荘厳の入り口であり、終わりの無い出口でもある。蓮如上人は自ら仏華を活けられたという。たぶん、活けずにはいられなかったのだろうと思う。私が活けているんではない、仏力によって活けさせられているんだ、という境地が蓮如上人にはあったはずだ。

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投稿者: 若院★きむらせいゆう
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2007/11/25
【浄土真宗】という概念は、親鸞聖人が提唱したのではなく、教団や伽藍の誇る権威でもありません。阿弥陀如来の選択本願(第十八願)を根本のより所とする、大乗仏教の極致、浄土教の最も完成された教法・スタイルという意味に過ぎません。
それを覚如上人は、浄土真宗は教団であり、本願寺は寺院であり、親鸞聖人を浄土真宗の萌芽・権威としたのです。
覚如上人は寺院という器のなかで、浄土真宗の教法を広めていったわけです。その手法は今日まで受け継がれています。(一部、寺院ではない教会・教堂で活動されている方々もいます)。一見、当然のように思えることですが、私は非常に興味深く捉えています。
寺院というのは不思議な場所で、それ自体が無言の説法をしているかのような印象があります。弁舌な布教使がいかに説法しようとも、荘厳なたたずまいが弥陀の本願や浄土の妙なる様を巧みに説いているようにも思えます。
私は最近、言葉による教化伝道に行き詰まりを感じています。「あわただしい現代社会だからこそ、じっくり腰を据えてお聴聞を・・・」とも思いますが「あわただしい現代社会だからこそ、感覚的にビビビッと感じさせるものを提供せねばならない」のではないか、と思っています。
来年秋の本堂落成の折には建設にいたる苦労話やお荘厳の説明など、クドクドしゃべらないようにしようと思っています(でも喋りそう。嬉しいだろうから)。そう、【百聞は一見に如かず】です。大体、苦労も何も、親鸞聖人・覚如上人・蓮如上人のご勧化の基礎と門信徒の支持があってこその浄土真宗の本堂なのです。その大いなる基礎の上に建てさせてもらうわけですから、苦労なんていったらバチが当たりそうです。
何億円しようとも、お金で買えるものは大したものではありません。いつかは朽ちゆくものです。建物に手を合わせたって仕方がありません。経済価値を超えた大切なもの、阿弥陀さんとの出会いを感じ取っていただく場所が寺院であり、本堂なのです。

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投稿者: 若院★きむらせいゆう
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2007/11/20
真光寺本堂大修復事業を請け負っている(株)大和社寺工営さんのHPが出来上がりましたので御覧下さい。社風や具体的な工法などをご理解いただけると思います。
http://sky.geocities.jp/yamatoshaji/index.html
自信を持ってオススメできる会社です。寺院関係者の皆様、改修をお考えなら出来るだけ早い方がいいですよ。物価上昇や消費税アップ等々、先行き不安な情勢が当分続きますので。

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投稿者: 若院★きむらせいゆう
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