ようこそ真光寺ブログへ。
目指せ1000記事投稿!(2021・11月27日現在941本)
なむあみだぶつ
真光寺公式LINE開設→
2009/1/30
この本棚は以前、本堂廊下にあがる階段部分でした。結果的にふさぐこととなりましたが、ちょうど書架として活用できました。
京都の老舗旅館【俵屋】とか、湯布院の【山荘無量塔(さんそうむらた)】などの、ハイクオリティーな宿には必ずライブラリィーが併設されておりますが、行く機会がないので、そのイメージのみ再現してみました。

私はヒトの部屋の本棚を見るのが大好きです。その人の経歴・性格やら考え方が一目でわかるからです。
浄土真宗の寺を預かるためには、仏教・真宗教義は言うまでもなく、仏教史・真宗史・宗教学・民俗学・仏教美術・伝道学・運営実学 等々、学ぶべきことが多岐にわたります。一生勉強、という言葉が身に浸みます。


0
2009/1/27
ご本尊を安置する、宮殿(くうでん)・須弥壇(しゅみだん)が設置されました。照明も設置され、いい光の加減になりました。

宮殿(上屋部)は200年以上のものを、復元修復したものです。
須弥壇(基壇部)は新調ですが、花鳥の彫り物が素晴らしいです。エエ方を選んでおいてよかった・・・。
これから前卓(まえじょく)やら、礼盤(らいばん)、打敷(うちしき)などが荘厳されることを考えたら、さらに華美さを増すことになりますが、全体的なお荘厳のポイントとしては 【清潔・調和・伝統様式の順守】 といったことを心がけるようにしています。
余間・外陣といえども、 余計なものを一切置かないという【マイナスの荘厳】 ということも考慮に置くところであります。

0
2009/1/21
オバマ大統領の演説を聞いていて、いろいろ思ったことがある。
我々僧侶は、何かと人前で話す機会が多いのであるが、人の心に寄り添う容易な言葉を発することは少ない。どうも一方通行で、専門用語や講釈が多い。
本山などので指導方針は、法話とは【阿弥陀如来を讃えることに徹し、自己の思想を述べるべきではない】などとしている。これに異を唱えるものは異端である。しかし同時に非常に画一的・管理社会的な方針であるとも言え、おおよそ未だ如来と縁の無い市井の人の心をゆり動かすものではない。
換言せば、浄土真宗で理想とされる説法は、すでに信心を得ている優等生的念仏者・仲良しサークルを満足させるもので、極端にいえば、他宗派の者が聞いて感動を呼び起こすものではない。「お念仏をよろこぶ」といえば、真宗では普通に聞こえるだろうが、我々が「お題目をよろこぶ」と聞いて、宗教的胡散臭さを以て聞こえるのと似ている。
すべての宗教・政治において言えることだが、真実の言葉というものは、いつ・誰が・どこで聞いても真実なのであり、そういう言葉こそが人々の感動を呼び起こすということである。
オバマ大統領の就任演説は、あらゆる思想信条・人種・宗教の違いを憎いまでにも配慮したものであった。であるがゆえに、多くの心をつかんで離さない。
民主党のことや、自らの人種に即しての言葉はなかった。彼はすでに自分と異なる人たちを自らの身内と考えているようだ。
一方、政治家も僧侶も、自分の信条に反する相手を容易に否定する、という点において似ている。「我が○○党では・・・浄土真宗では・・・、という所属団体を主語にして(虎の威を借りて)大声でわめく点も似ている。
本当に訴えたいときがある時こそ、もの静かに話すべき だということも、淡々と話す大統領の姿から学ぶものが大きかった。

0