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なむあみだぶつ
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2009/7/21
お盆は果たして、いつなのでしょうか?
先に真光寺では7月15日をお盆として終えましたが、
「え?お盆て8月13日ころと違いますのん?」とのご意見。
ごもっともですね。一般的なお盆参りや会社の休みも8月ですから。
確かに、明治5年まではお盆は(旧暦;太陰暦の)8月でした。
しかし、明治6年に政府は近代化徹底のためか、暦も新しく太陽暦(グレゴリオ暦)を採用する、としたことで7月盆と8月盆とで混乱します。
つまり現在の東京のように7月にお盆を勤めるのは、新暦でのお盆ということです。東京は天子様の御膝元ですから、政府の決定に柔順だったのです。一方、東京以外で新暦のお盆が広まらなかったのは、日本の伝統風習をも改定せんとする近代化への抵抗感が根強かったのと、農繁期と一部重なるからだ、という理由が有力です。
では8月13〜15日頃のお盆が【旧暦のお盆】かというと、私も勘違いしておりましたが、違います。旧暦と新暦の差は年によってかわり、最大50日位ずれこむことがあるからです(新月の日を朔日;ついたち、とする云々で)。
実は新暦8月13〜16日のお盆は正式には【月遅れのお盆】といい、ネガティブな名称となっています。・・・“俗に”この時期を【旧盆】と称することもありますが、【旧暦の盆】の略語ではありません。ああああああ、ややこしい。
そこで、私は7月中旬〜8月中旬を【お盆月間】と定義 し、
「・・・お盆は1ヶ月もありますよ、そのうちに都合のいい日をお盆参りとご理解くださいね」、とやんわりと指南しています。
そうすることでかつてのような8月中旬の鬼のような多忙さが分散され、結果、ゆっくりと読経アンド法話が出来るのです。
それでも8月6日頃のお盆参りを提案すると、
「いやあ、ちょっと早いでんな。ご先祖さん、まだ帰ってはらしまへんわ」と老婆にイヤミを言われます。
そこで私が言い返すのは、
「お盆しか仏さんおらへん仏壇やったら、普段の月参りやめときましょか?
」・・・と言いたい気持ちをグッとこらえつつ、
「ほんなら、13日の朝7時に行きましょか?」っていいます。
そしたら、
「早過ぎまんがな、ウチの息子ら、まだ寝てまんがな」
「私は気にしませんよ、朝から【枕 経】あげに行ってあげますよ」
「・・・若サン、勘忍しとくんなはれ
」
で、一件落着で三浦さん家には8月6日に行くことが決まるのでした。お盆参りは体力もさることながら、説得力も大事なのであります。
ところで普段、寺の行事に参りに来ない人に限って、お盆参りを強引に申し出るというのは、全国共通ではないでしょうかね!?

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2009/7/17
去る7月15日(水)午前9時〜、11時〜、午後1時〜 3座にわたっての【お盆法要】が勤まりました。ご講師は、本願寺HP内で有名な『お坊さんがゆく』のキャスターである、宏林晃信先生 でした。

宏林先生は大変勉強されておられますし、何よりも元気があって面白いです。話の間にはさむ“小ネタ”も豊富で飽きさせません。プロやなぁと思いました。みな、食い入るように聴聞されていました。
今回のヒットは板書の際に、
「字が読みにくくてスミマセンね〜、昔ね、ある先生に言われたんです。“お前の字はシュウトメみたいな字や、嫁にくい(読みにくい)”」
嫁・姑をいじるのは、古今東西、話芸(!?)の定番です。やっぱり女に生まれなくてよかった!
こちらは余間(よま)に吊るした切籠灯籠(キリコトウロウ)。

長い紙がブラ〜ンとなっていますが、なぜ盆灯籠には長いヒモや紙がぶら下がっているのかは、後日お話しましょう。結構、スリラー(恐怖)な話です。

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