2012/3/18
礼状やちょっとしたメッセージは、やはり手書きでしたためたいものです。
手書き文字でのやりとりは、電子メールでは伝わらない温かみがあることは言うまでもありませんね。
かと言って、「パー○ー」とか、「モ○ブラン」とか、有名ブランドの筆記具はデザインが重厚で仰々しく、重い内容の手紙や条約や契約書への署名といったイメージが強いかな?
おすすめしたいのは、ドイツのLAMY(ラミー)の万年筆、「safari(サファリ)」シリーズ。
軽いのと、手に持った時のフィット感。
・・・何よりもデザインが良いのですね。
安いサイトで購入すると、1本2000円程度から入手出来ます。
そうなんです、たかがペンなんです。2万も3万も出すと、ペンは筆記具以外の意味を持つようになりますよね?
目の前で最新スマートフォンやらタブレット端末を自慢気に出されるよりも、こういう道具を遣っている方が、粋(いき)ではないかな、というのが私の美学・価値観です。

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2012/3/14
東日本大震災から早1年。
1年という時間、・・・3年でも10年でもよいのだが、良い意味でも悪い意味でも記憶や教訓は薄れていきます。
人間のやること、為すことは、やはりどうにも仕方がありません。今回を機に人や社会が変わったか、というと・・・どうでしょう。あんまり変わっていないような気がします。そう、人は変わらないのです。世界は変化しても、人間の本性は変わらないと思います。人間存在そのものが「業苦」にさい悩まされている。
さて昨年末、今年(平成23年)の一字に選ばれた「絆(きずな)」という言葉も、もはや空しく思えるようになりました。

被災地の大量のガレキの残留放射能の濃度が低いのに、各地の地域住民はガレキの受け入れを頑なに拒否されます。キタナくないものをキタナイと固執し、文明の恩恵を受けながら、自分の住む地域にだけはキレイでいたい・・・。
一体、これのどこが「絆」 なんでしょうか?
助け合いとか、苦しみを分かち合うとか言ってた風潮は、周囲への社会的同調の表明であったのか、あきらかにトーンダウンしました。義援金もほとんど手がつけられていないそうで、がっかりです。
科学的に問題が無いのに、精神的・心情的に拒絶するという心理。これはほかならぬ前近代的な差別的思想といわねばならないでしょう。
・・・やはり人間は愚かだ、ということに尽きると思います。
【賢者になろうとするよりは、愚者であると気づく方が難しい】
という法語を思い出しました。

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