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なむあみだぶつ
2014/2/21
最近、ブログ更新に力を注いでいる住職です。
日々、生活していれば書きたいことはいくらでもありますが、ついつい横着なことです。
さて、今回はソチ五輪の浅田真央さんの超絶演技の感動をぶち壊した、森嘉朗元首相の言動について。・・・ハラワタが煮えくり返る思いを多くの人と共感しているところです。
2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗元首相は2月20日の福岡市での「毎日・世論フォーラム」の講演で、フィギュアスケート女子の浅田真央選手のショートプログラムでの演技について 「頑張れと思って見てたら、見事にひっくり返ってしまった。あの子、大事な時には必ず転ぶんですよね。何でなんだろうなあ」・・・と述べました。
森氏のみならず、NHKの籾井会長や百田委員の発言等々、あまりにも無知・非常識で、人の心に土足で入り込むかのような発言が非常に目立っております。さらには指摘をされても「何が悪いんだ?」と、まるで開き直ったが勝ちかのような、憮然とした態度に絶望すら感じます。
安倍総理の靖国参拝における答弁も、もはや「参った、参らない」の問題ではなく、自分のモノの考え方こそが絶対正義で、相手の立場・思考回路を尊重するという雰囲気がうかがえないことが問題なわけです。

・・・何ていったらいいのでしょうか、
日本語という言語はきめ細かい語句表現で以て、心の機微を言い表してきました。それはそのまま日本人の繊細な精神性の具現であり、その精神性が世界の人々を感動させているのです。その精神性の基盤は仏教思想にあると思います。 ⇒思いやり・おもてなし・ありがとう、おたがいさま、お先にどうぞ、など。
【菩薩の十善戒】というのがありますね。その内、4つが言葉に関するものです。
不妄語(事実でないことを言うな)
不綺語(お世辞やゴシップを並べるな)
不悪口(人をさげすむようなことを言うな)
不両舌(場所・人によって言うことを変えるな)
オリンピックにせよ、NHKにせよ、首相にせよ、世界を相手にする立場にある人は、なんとしても言葉に気を付けるべきでしょうが、言葉は心と表裏一体で、化粧のようにごまかすことは決してできません。出た言葉はまさに音速で世界を響きわたります。撤回や釈明など、責任のある立場の者には絶対にあってはならないことで、1回でアウトでしょう。
一昔前の会社の経営者の言葉、高僧の言葉などは、非常に含蓄のある、そしてどこか心温まる言葉が多かったと思います。私の学生時代、学生手帳の余白に図書館で調べた世界の名言名句を書き連ねたことを思い返します。
森氏も籾井氏も、安倍首相も、どうかどうか持論は胸の奥にしまっておいて、相手の立場に立った言動を心していただきたいものです。言いたいことを言うのは「言論の自由」じゃあない。子供の所業です。
そして仏教の精神性もぜひとも勉強してください。美しい国の源泉は国家神道(森氏;「日本は天皇を中心とする神の国」発言)や道徳教育には無いんですから。
森氏も籾井氏も至急、更迭すべきでしょう。それこそ国益に反しますから。両氏ともにあと2〜3回失言し、ダラダラと辞任に追い込まれることでしょうが。
「頑張れと思って見てたら、見事に失言しちゃった。あの人、大事な時には必ず失言するんですよね。何でだろうなあ」

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