今日は、真宗諸派合同で組織されます「真宗協和会」主催の研修会に参加してきました。
ご講師は未来の住職塾塾長の、松本紹圭先生です。
お寺を取り巻く現状は日毎に厳しく、人口減などの社会状況のみならず、僧侶自身が寺や仏教に無関心など、実は明るい未来はありません。色々な試みが若手住職によって実践されていますが、そう簡単ではありません。
質疑応答の時間では活発な質問が飛び交いました。皆さん真剣です。
……私もちょっとイジワルな質問をしてみました。
「希望的観測を捨てて、30年後に何割のお寺が残っていると思いますか?」……が一つ。
「近未来にはロボット僧侶が出現し、完璧な読経作法をこなし、ビッグデータに蓄積された法話のデータベース、全経典のデータなどから、どんな高名な先生よりも有難い話をするようになるでしょう。……自動運転の技術が進むと、職業ドライバーがいなくなるように、我々もやがて必要とされないのではないか? ………私には2人の男の子がいるが、将来得度させてもよいのか、否か、実は今から悩んでいるのです。龍大の真宗学科くらい出てても、何の役にもたたないのではないか、先生のように東大を出て、マネジメントの一つでも習得しておかないと、最早生きていくことができないのではないか?」
といった問いを投げかけました。先生のご回答のご紹介は控えますが、未来はきっととんでもないことになるでしょう。
私自身、色んな職種の方々とお話をしていて感じるのは、僧侶が一番世間の感覚とズレている、ということです。高齢の僧侶がいつまでも現役でおられ、50歳でも若手と呼ばれる異常性もあります。未来が不安という感覚が無く、……それはそれで悟っているのか、妙な自信に満ち溢れている方も目立ちます。
ワタクシ、考えすぎでしょうか………私の代では20年先は見据えていますが、子どもたちの世代に負の遺産を残すことだけは避けてやらないと。本山がどう、教区がどうこうという次元ではないような気がします。

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