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なむあみだぶつ
2016/3/30
巷ではお坊さん派遣サービスの話題でもちきりであるそうな。
【みんれび】で検索なさるとその内容が分かります。
要はアマゾンのサイトで僧侶派遣サービスが「商品」として「販売」されているということについてである。
先日、爆笑問題が司会を手掛ける、テレビ朝日の『ぶっちゃけ寺』でも取り上げられ、諸宗派の僧侶が激論を交わしていたことをご存じの方も多かろう。
お布施とは何か、という根源的かつ不明瞭な分野に踏み込むことを如何に考えればよいのか、といったテーマに振り替えられると思うのだが、今回の【みんれび】のされたことは、既存仏教宗派・寺院があいまいにしてきたことにシビレを切らした第三者が社会に提示したことにほかならない。
インターネットで物事やサービスを調べ、商品を購入・契約することは日常であり、寺の縁の薄かった方々が法事や葬儀をネットで調べることはごく自然なことである。
それ自体に異論を挟む者はもはやいないだろうが、お布施を商品にし、額面を明記したことに問題があるということには異論が多い。
私は、既存の仏教・僧侶のまどろっこしい物の言い方や、表と裏を使い分けるインチキさ、あるいは一般常識・社会通念の通じない態度(・・・むしろそういう態度を誇りとする連中)等々、を嫌というほど見てきたので、あえて申すならば【みんれび】の動きには一定の評価を与えたいと思う。
私が施主の立場ならば、まわりくどい話はいいから、とりあえずどれくらい考えておけばよいのか、と提示されれば有難いと思う。さらには、下手な読経・説法の坊さんや汚い寺にはお布施は納めず、お寺と僧侶を変えると思う。・・・逆にいうと今、真光寺の門信徒に煙たがられないために日々精進しているといっても過言ではない。
ところで僧侶の皆さん、「お布施はいかほどに?」と聞かれたら、こう答えてはいけない。
「○○万円です!」
そうではなくて、お布施は僧侶の労働報酬ではない(法人収入)こと、仏様や経典に対するお礼の意味がある等々述べた上でこう答えればよい。
「そうですね、お尋ねになられましたので、申し上げますが○○万円から○○万円の間でご検討いただけますでしょうか」と。
お布施は確かに施主の「お気持ち」です。しかし、お気持ちには施主の立場・財産に応じた目安があります。それを○○万円と提示したのならば、施主の心に値付けしたことになり、それが宗教上、問題なのです。
番組では【みんれび】のような業者が介在することなく、各宗派には本山の下部組織たる「別院・教務所」があるから、そこが上手く機能してご縁の無い方々へ各寺院への取次ぎをなさればよいとの意見があったが、私はこれに大賛成である。
・・・しかし、である。
いまから十数年前、大阪教区の【広報IT部会】に所属していたとき、教務所のサイトに各寺院の名簿を載せようとした(お寺探しの手助けになればと思い)とき、各寺院の猛反発を食らい、頓挫したことを鮮明に覚えている。
一番呆れたのは次の意見である。
「個人情報を勝手に載せるな」
・・・何時からお寺は個人の所有物になったのだ!? レベル低すぎ・・・。
万事、こういう調子なので、既存のお寺でつぶれてしまうところはつぶれるだろうな、というのが私の見込みです。
口では「いろんな人にご縁を結んでもらい」とキレイ事いっては新参者をはねのけてきた、そういう既存の我々の考え方が、もはや世間では通用しなくなったということでしょう。
【みんれび】の関係者の皆さん、頑張ってください。あなた方の活動が我々を鼓舞させるのですから。やる気のあるお坊さんを応援してあげてください!

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2016/3/14
このたび、本願寺より、第25代専如門主伝灯奉告法要・親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要を主体とする【宗門総合振興計画】に関する懇志進納の依頼が届いております。
昨日13日には門徒総会が開かれ、先に〈役員・門徒総代会〉において審議したものを皆様にお諮りしたところです。
「門信徒の皆様へ」と題したパンフレットを50部ほど追加で取り寄せ、会議資料にしたのですが、パンフレットという性質があるにせよ、まぁざっくりした意味不明の資料である、という意見が〈役員・門徒総代会〉において噴出したことでありました。


総額200億円もの懇志です。
一体何に使うのか、円グラフをみてみますと・・・、
上述の法要には32億円のみ(16%)で、
自他共に心豊かに生きる生活の実践費・・・29億円
宗門の基盤づくり・・・57億円!
宗務推進費・・・20億円
予備費・・・20億円!!
等々・・・。
一般社会通念の感覚から申して、このような項目で予算を建てることは不可能です。あまりにも漠然として意味不明であり、予備費で20億円なんて、どんだけ丼勘定なんでしょうか?!?!? 一部でも積算根拠を示してもよいでしょうに!
住職同士の情報交換でもどこの寺院も反応は悪いようで、批判の声ばかり聞こえてきます。中には「ウチは納めない」宣言をする住職もいるようですが、それもちょっと極端。我々は浄土真宗本願寺派の、いわば「フランチャイズ(のれん分け)」として息をしているわけですから、その立場を考えるといかがなものでしょうか?。
大きな金額が動くことですから、当局と金融機関の間で既に出来た話なんだろうな、ということも察するのですが、現実的に過疎地域の寺院は相当に厳しいノルマだと思います。
今さらどうしようもないでしょうが、事業計画の見直しは必至だと思います。
また、当パンフレットの出来の悪さを指摘するならば、表紙に親鸞聖人でしょうか、水彩画風のイラストを載せている点(いやしくも御影堂において尊崇の対象とするものを安易にイラストやアニメにするな、といいたい。)。
さらには4頁目にはなぜか、『ほんまに大丈夫ですか?』と題した故K・J和上の法話の一文が・・・。果たしてこの度の懇志依頼のパンフに載せるべきものでしょうか?・・・誰が大丈夫なんか自問自答しようよ!てな話でして、・・・チャンチャン。
当局がそういったゆるい感覚で各寺院に依頼されているんだと、容易に透けて見えることが残念でして、脇の甘さを感じるんです。もはや「やれ親鸞聖人だ、お念仏をよろこびましょう」などの前世代的なスローガンで人が動くような時代ではないんです。みんなシビアなんです。
本山の事業ですから、我々は慶んで懇志を納めたいのですが、門信徒の皆様にその内容を説明するのに、こんなパンフレットを渡して「じゃ、お願いします」なんて恥ずかしくて頼めたものではありません。住職の良識が疑われますよね。
ですから、今回はわざわざ別紙A4・1枚にて説明しなおしたものを作成・配布し、審議継続(決定でなはい)に漕ぎつけたわけです。
とにかく、みんなで気持ちよく法要を迎えることができるよう、努力しましょう。

6
2016/3/11
今日は法務休日を利用して午後から、門信徒会有志の方々にお声かけし、花まつりの案内状封入作業を行いました。550部ほどの作業ですが、手渡しするところ、郵送するところ、いろいろな区分があるのですが、毎回反省点を踏まえて合理的な作業になるように準備したところ、今回はなんと1時間40分ほど(休憩30分除く)で、作業を終了しました。

みなさん文句も言われず、黙々とこなして頂きました。お礼として【ヤマトの柿の葉寿し】等をお持ち帰りいただきました!
「私ら手動かさんと、口ばっかり動かしてんのにぃ、悪いわねぇ」とご謙遜。
今回はあらたに『寺報 えにち』を発刊しました。新たな門信徒とのコミュニケーションのツールとして、気合いの入るところです。
外部の方には真光寺HPからPDFファイルにて寺報の閲覧を、という形を取りたいと思いますが、書斎のパソコンに20分も座っていられないのです。
前にも書きましたが、また葬儀が入り、明日・明後日は法事も2〜3軒づつ入っており、そこに月参りがそれぞれ13〜5軒入っており、はたまた13日の夜からは門徒総会もあり、その資料作りもこなせばなりません。本山からの懇志依頼の説明をどうしようか、と。(この件、後日詳細に・・・)
月参りは弟と折半しますが、ここは踏ん張りところ、3月の第1の山場を越えたいと思います。来週からはお彼岸を迎え、彼岸会出講も2〜3か所控えております。
・・・法務員さんも現実的に考えねばなりません。偉そうなことを言うようですが、そろそろ住職しか出来ないことと、住職でなくても出来ることを仕分けしたいのですが、・・・こういうことを考え出すと大抵、手抜きだ、などと批判が出るものなのですが。
お寺はいろいろな規模・形態がありますが、まぁ一つの「法人」ですからね。個人商店ではないのです。住職は代表取締役かつ末端の社員として、いろんな人の気を遣いながら奮闘せねばなりません。
・・・こうやって多くのご住職は“完全なる休み”を年に1日も取ることができず、ぶっ倒れるわけです。・・・ま、頑張ります!

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