2017/9/25
お彼岸も終盤、気温はなおも30℃。
思い立って本堂の戸の掃除をしました。
水洗いです。


キレイに一皮剥けたようです。
20分ほどでほぼ乾燥。
今度は縁板と欄干もホースを持ち込み洗ってみようか。

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2017/9/17
お久しぶりです。
台風18号が心配されますね。
さて先日、9月6日、大阪の帝国ホテル(ミナミに「大阪帝国ホテル」というややこしいホテルがあるが、別物)にて、小泉純一郎元総理の講演会がありました。・・・帝国ホテルのブッフェは美味しいですよぉ。
参加費2,000円という破格の値段でしたので、さっそく申し込み、枠に入ることができました。

講演中の撮影録音は禁止でしたので、写真はここまで。
御年75歳とのことですが、小泉節は健在でした。
なぜ私が聞きにいったのかというと、人々を引き付ける話術を生で見たかったからです。
小泉氏は、実際相当の人気がありました。その要因は分かりやすい言葉を発するからだと思うのです。愛嬌もあるし、ハマッ子(横須賀)の故か、早口で何を言っているのか分からない部分もありましたが(そこで誤魔化してる?)、そういうのも含めて、世論を引っ張る人々の話術に深いを興味があります。
内容は公表しませんが、75歳で90分もの間、立ちっぱなしでの元気いっぱいの講演はスゴイなと思いました。
以下、分析・感想です。
@ 要所での身振り・手振りがすごい。
A 人とのやり取りを臨場感あふれて話す(一切理屈っぽくない)
B 人の悪口・批判は一切なかった(政治家に聞かせてやりたい)
C 笑顔を絶やさない。
D キーワードを常に2〜3持っている。(郵政民営化・脱原発など)
E 自らを「変人」と言い張る気概。(ユーモアかつ自己主張が明確)
というところでしょうか。
思うに、本願寺第8代蓮如上人も、実に数多の人々の関心を得た人でした。
口の悪い方はすぐに「大衆迎合だ」と批評されるのでしょう。
でもやっぱり宗教も政治も常に「大衆の心」をいかにしてつかむのか、が重要なのです。
どんなに知識や経験があっても、それを自慢したり、人を見下すようでは、知識・経験そのものを疑われるものです。
しかしながら、やはり元首相。この人が日本の責任者、1億2000万人のリーダーだったんだと思うと、畏敬の念しかありません。益々のご活躍を念じます。大いに勉強になりました。
我らが教団も御同朋御同行も大事だが、先を見越せる強力有能なリーダー育成に目を向ける時期ではないかな、なんてね。

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2017/9/5
開催期間ギリギリで、奈良国立博物館で開催されておりました『源信 地獄極楽への扉』を観覧してきました。
七高僧の第6祖、源信僧都(げんしんそうづ)は『往生要集』を著して、地獄・極楽の観念・厭離穢土・欣求浄土(おんりえど・ごんぐじょうど)の思想を説き、それらは貴族・庶民らにも普及し、後の浄土信仰・文学思想にも大きな影響を与えました。

この『往生要集』が執筆された源信和尚の御年は、奇しくも私と同年、43歳であったそうです。
何せ子ども連れだっての観覧でしたからほとんどまともに見れてないというのが実状です・・・。
子どもたちは絵本『地獄』の愛読者であり、「鬼さん、鬼さん」と親しみを持っておりますのがいいのか悪いのか、怖がることなく興味深げに回っておりました。
理性的な大人の視線から見ると、子供だましのファンタジーとお考えでしょう?
しかしなかなかそうではありません。宗教美術というのは、客観的に見るのではなく、主体的に見ないとダメなのです。地獄の様相は人間誰しも犯している罪を顕在化したもので、倫理的な抑制も利いたことでしょう。
死後の世界、という不可知な領域は遠い未来の出来事ではなく、その芽がすでに現時点において深くかかわっています。こういうものは理性が出来るまでに、小さい内に経験させておいた方が豊かな心をもった人間に育ってくれるのではないだろうか、と思います。
展示自体の感想を申せば、他の美術展示全般においてもいえるのですが、照明が暗すぎて、絵のニュアンスどころか、絵の輪郭すら見えないという点です。私でさえそうなのですから、年配の方々には不満があっただろうと思います。
光線による作品の劣化を防ぐ、等々の懸念は分かります。でも見えないのは論外だと思うんですがね。照明器具云々よりも自然光をもっと取り入れないとね・・・。たぶん、明治時代から変わらない西洋の「美術館学」みたいなのがあって、変えられないのでしょう。青い目の人と黒い瞳の人は光の感受性が違うんですよ。
また「地獄」ばかりで「極楽」をあまり感じられなかった、という点です。会場を二つに分けて、地獄は闇で、極楽は光の世界なんだ、という仕掛けがあってもよかったのでは?
でもそういうことをすると、宗教的だ、とのお上の圧力があるのかも・・・。
宗教ですよ、あらゆる美術は宗教に端を発しているのではないですか?!
さらに日本の美術・博物展示に際し言わせていただくならば、いずこも閉館時間が早すぎると思います。人気の少ない時間にゆったりと拝観したいと思います。せめて21時くらいまでは。
まあ、行ってよかったです。

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