ようこそ真光寺ブログへ。
初めてデザインを変更しました。
目指せ1000記事投稿!(2021・2月1日現在918本)
なむあみだぶつ
2019/7/11
故・ジャニー喜多川さんのご尊父って、真言宗僧侶でアメリカ開教をされていたんですってねぇ。イメージと違った温和なお爺さんの風貌でした。日本の芸能界は大転換期を迎えることです。
さて、2018年11月に、本願寺のご門主様は「中学生にもわかる指針を」との方針のもと、以下の『私たちのちかい』を発布されたのでした。
私たちのちかい
一、自分の殻(から)に閉じこもることなく
穏(おだ)やかな顔と優しい言葉を大切にします
微笑(ほほえ)み語りかける仏さまのように
一、むさぼり、いかり、おろかさに流されず
しなやかな心と振る舞いを心がけます
心安らかな仏さまのように
一、自分だけを大事にすることなく
人と喜びや悲しみを分かち合います
慈悲(じひ)に満ちみちた仏さまのように
一、生かされていることに気づき
日々に精一杯(せいいっぱい)つとめます
人びとの救いに尽くす仏さまのように
これを受けて、本願寺出版社から釈徹宗氏による『「私たちのちかい」の味わい』という冊子が発刊されました。

上の4箇条のちかいに関する受け止めはいろいろあるようで、以下をご参照あれ。
リンク;【私たちのちかいの反応】
さて、冊子の感想は、ズバリ言わせていただくと、せっかくご門主が簡潔な言葉でまとめられているのに、学者臭い、わざわざ難しい語句(例:近代成熟期・フェアとシェア・ノーマライゼーションブディズム・中間共同体、云々)を引っ張り出してきて、かえって難解にしているなぁと思ったことです。
だってそもそも失礼でしょう、ご門主が簡潔に、といって出されたものの解説となると、逆にご門主の言葉が難しい、という逆証明になる。
だいたいやねぇ(故・竹村健一氏へのオマージュ)、タイトルの「・・・味わい」だなんて、味覚は主観だ。そんなものはTwitterでつぶやいておけ。
中高生向けと言われているのに、大人どころか、ごく一部のインテリ(そもそもインテリなんぞ宗教なんか相手にしないが)向けという印象が否めません。ご門主のお言葉が筆者の主張へと誘導されている、利用されているとさえ感じます。
本山ももっといろんな人の手に解説を委ねたら良い、と思うのですが、近年、特にこの著者への執筆依頼に偏ることが顕著であり、非常に危惧を抱いています。私はこんな輩に洗脳されないぞ!
私はこの「私たちのちかい」は要するに、若者向けの倫理の手引きであろうと思っています。宗教的な見方で見れば、疑問に感ずる(4箇条すべてが真逆の私であると知らされるのが宗教だから)のは確かではある。でも倫理と見ればOKだろう。
そもそも中高生に宗教、なんてあまりに重いと思いますがね。中高生は宗門校生徒であろうとなかろうと、基本的な国語とか哲学とか倫理を学んだ方がいいですよ。勉強は基礎が大事です。念仏を称えている中高生って、なんか不気味だ・・・言うたった!
昨今の寺院活動の停滞というか、その方向性が見いだせないところの原因は【宗教・倫理・道徳・教義・実践】をごちゃまぜにしているからだと思う。人材育成にしても下手にオールラウンダーを育てようとしているのではないか、とさえ感じる。
中高生にまずは仏教をベースとした倫理を叩き込む、・・・これは結構なことではないかと思います。しょうもない批判をせずに、かかるご門主の御意向を先ずは汲むべきです。

6
1 | 《前のページ | 次のページ》