2020/2/18
昨年往生されたIさんのご遺族より、御母堂の遺品としての筆をたくさん頂いた(写真以外にも小筆も多数・・・特に面相筆が過去帳記入に適していることを知りました)。

実を言うと、お通夜での法話の際、故人の人柄・趣味を振り返った折、冗談半分に「もしよかったら筆を頂きたい・・・」と申しましたら、本当に頂いたのでした・・・。なんでも言ってみるものですなっ!
さっそく手入れを為し、私の書道具の一つとなりました。
昨今の終活やら「断・捨・離」ブームもあってか、生前に愛用品を手放す例が増えており、むしろそれを是とする風潮があるように思えます。しかし、本人はそうあれども、他方、ご遺族は故人の遺品・思い出を何処かで残されたいのではないか、と思います。
その遺志の受け入れ先として、寺院としての役割を考えてみては?
いままで、火鉢や本、画仙紙など、こちらも頂いて有難いものばかりです。
さしでがましいことですが、今度お参りに伺ったときに、遺品の筆で書いた色紙を近しいご遺族の人数分、もらっていただこうと思います。

これも教化伝道活動の一環だと思います。

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