2021/10/31
いわゆる梨園の妻の書かれた本です。
梨園(りえん)・・・特に歌舞伎社会のこと。中国の唐の時代、玄宗皇帝は梨を植えた宮廷の庭で、音楽や演劇について自ら弟子に教え、その弟子を「皇帝梨園弟子」と称したことに由来。一般社会の感覚から外れた特殊な芸能の世界。

・・・見ごたえのある写真も豊富で華やかな世界を感じさせますが、裏では大変な世界なんだと思います。
我々寺院の世界では浄土真宗は一番くだけた感覚ですが、たとえば京都の禅宗の寺院同士の付き合いとか、大黒さん(住職の妻の隠語。それもその筈、浄土真宗以外では妻帯は認められていないのだから・・・)同士の暗黙のしきたりなど、それはそれはイケズの極致でしょう。
そういう人対人、という緊迫関係を少しでも和らげるために「おくりもの」で相手の心を和ませるのが梨園の妻、大黒さんの役割などでしょう。
贈り物は、
@ 相手が何を喜ばれるだろうか、といった【気遣いの心】
A 相手から何を引き出そうか、といった【向上の心】
B 相手に自分の存在をアピールするための【人たらしの心】
を上手く組み合わせることですね。
・・・ちなみに私は「釣った魚にエサはやらない」タイプです。夫婦間で釣った・釣られたという関係性を認めること自体、不覚だと思っていますので。容易に認めてはならないのです(笑)

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2021/10/17
ひきつづき、ややこしい状況ですが、下記の如く報恩講をお勤めいたします。
門信徒の皆様には順次、案内状を配布中です。近隣はバイクで走り回り、遠方の御方様へは夜にドライブしながら回ります。
発送代が相当かかるということもありますが「遠いところ、わざわざ届けてくださったのですか!」と喜んでくださる方もおられます。お寺と門信徒とのつながりはこういう些細なところで強固なものとなっていくのではないでしょうか?
ポルシェ911ターボなんかあれば福井県あたりならば鼻歌交じりでお届けいたしますが、あいにく福井県の方はおりません・・・。


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2021/10/1
1か月も更新を怠っていました・・・。
今日から10月ですね。
どうでもいいことですが、どうしても気になるのが「眞子さま・小室さん」結婚問題なんだなぁ・・・。
最終的な責任の所在は宮内庁にあるのではないか、と思います。
小室母の金銭問題をリークしたのは某・週刊誌でした。・・・「知らぬが仏」という諺もあるように、国民が知らなくてもよい問題だったとは思います。他人のゴミ漁りをして道徳的に何も思わないのか、とも思います。
次には総裁選!
この国の最大の問題はコロナ対応でも、景気刺激策でもない。
それは「少子化問題」。総裁選でも誰も口にしなかったかな?それだけ深刻なのでしょう。
私は昭和48年生まれ、いわゆる「第2次ベビーブーム・団塊ジュニア世代」でして、それはそれは同期がウジャウジャしていた時代です。親世代は人生の既定路線?で夫婦になられましたが、今の方々は結婚には相当な困難が生じているようです。
今月には2年前の本願寺堺別院で婚活イベントをした折に出会ったカップルが、目出度く結婚の運びとなりました。この場を借りてご祝福申し上げます
。
お寺は何といっても、人々が交錯する場所でありたいと願います。
男女の出会いの場としてのお寺の役割を再認識しています。
古くは江戸時代に「寺請け制」いわゆる檀家制度ですが、寺院が当該地域の戸籍を管理していました。縁組も多くは住職が取り持った、と聞きます。
現代の行政も寺院もしくは神社が持つ人々のネットワークを駆使し、結婚を促し、新しい命の誕生をサポートできるような体制ができればいいですね。

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