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なむあみだぶつ
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2022/1/1
新年おめでとうございます。
先月末に前坊守(住職の母)が往生し、寂しいお正月です。
・・・と言いたいところですが「ようやく娑婆の苦しみから解放されお浄土で仏に成ったんだね」という安堵の気持ちが大きいです。妙なご配慮は結構ですよ。坊さんは生死に関する思考回路が皆さんとは違います。
突飛なことを言うようですが、今年は「メタバース元年」になると思います。
メタバース(metaverse)
・・・コンピューターやネットワークのなかに構築された現実世界とは異なる仮想空間やそのサービスのこと。 英語の「超(meta)」と「宇宙(universe)」を組み合わせた造語。
現在、ネットではFacebooK・インスタグラムなど、承認欲求の強い輩が写真や文章を上げていいネ!を求め、現実社会での結びつきを求めようとされていますが、もはや野暮ったさを否めません。
Facebookは社名を「META」に変更しましたが、コロナや地球温暖化問題もあり、もう人と人とが二酸化炭素まき散らして移動してまで現実に面会する必要性が無くなることを想定してのことでしょう。要は「仮想現実と現実の区別」がだんだんつかなくなってくるのです。
メタバースに登場する人々は自分を含めて【アバター】と呼ばれます。
※アバター【avatar】
・・・化身、具現、権化の意味。語源はヒンドゥー教の神の化身、とのことでIT技術者の多いインド人が命名したのだろうか?!
・・・もう何を言っているのかお分かりで無い方々が半分くらいになりましたでしょうか
。
アバターの意味を調べて「ハッ」としたことがあります。
曇鸞大師の『往生論註』に「浄土の仮名人(けみょうにん)・穢土の仮名人」という言葉があって、「いったい何が浄土に往生するのか」という問いに対する答えとして「仮名人」という概念が用いられています。
数学的にいうならば「二乗してマイナスになる虚数i」がこれに近い考え方かもしれません。実体としてそういうものは無いのだけれども、そのように考えると合点がいくというものです。
私たちは「私・家族・他者という揺るぎない実体がある」と思っていますが、それは幻を見ているようなものだ、と。つまり、現実世界だと思っているこの世界がすでに仮想現実の世界であると考えることが出来ないか、ということ。
我々は睡眠時に夢を見ますが、夢はまさに仮想現実です。目が覚めればそれが幻であったと認識できます。夢を見ているときには夢を見ている、と認識できません。
それと同じように、この世の出来事が幻であると証明・体験することは出来ず、より高次元の世界からの視点がないと不可能です。その高次元の世界が浄土・涅槃というのではないでしょうか?
仏教では生命体を以下、五種類の要素の集まりと捉えました。
@ 色(しき)(物質)
A 受(じゅ)(感受作用)
B 想(そう)(知覚表象作用)
C 行(ぎょう)(受・想・識蘊以外の「思」などに代表される心作用)
D 識(しき)(識別作用)
五種の要素が因縁によって仮に和合したものが人であると説きます。つまり実体として執着すべき私といったものは存在しないと説かれるのです。つまりアバターの語源たる「権化」なのだと。
メタバースの出現によって、どちらが現実なのか分からなくなり、仮想空間上での結婚や葬儀、犯罪なども出てくるでしょう。国家・国籍という概念もあやふやになり、法律もついていかないでしょう。
2600年前に仏教が複層的な生命・意識観を持っていたということに驚愕します。そして今の仏教界の多くの人々が平面的思考しか持ち得ていないことにも驚愕します。
ひょっとしたら、真光寺のメタ別院を建立するかもしれませんよ!?。

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2021/11/27
久々に趣味の写真の時間が取れました。いつの日か【星景写真】という天体と風景を取り入れた作品を作りたいと思う今日この頃。
奈良は飛鳥にて。


勿論、画像処理を施しております。
一眼レフやミラーレス機をお持ちの方は、JPEGファイルで撮ったままにしておられる方がほとんどだと思いますが・・・思いっきり宝の持ち腐れです。RAW形式で撮影して、パソコン上で画像処理ソフトを使うと、こんな表現が出来るのか!と感動しますよ。
肉眼で見えている色・形は、たまたまそのように見えているだけで、隠れた光・色をカメラやソフトで顕在化させることが写真の魅力です。
真宗的にいうならば「阿弥陀如来の光明のはたらきが私を照らし導いている・・・」などといっても、信心の無い人には何の事やら分からないでしょう。それを認知するために読経や法話、本堂や境内のしつらえが、いわば「画像処理ソフト」となって私たちの前に顕在化するのです。
・・・さておき、パソコンも汎用機では処理速度が遅くてストレスが溜まります。いよいよMacbookを導入しようかと思案中。
・・・諸物価高騰が始まりましたね。Macbookが10万円前半で買えるのは今だけなんだろうか。半導体不足を予期してか、自前のM1チップを導入したMacbookはとても魅力的ですね。子どもにiPadを取られたというのも動機の一つですがね・・・。
写真は個人の趣味だけではありません、これらの写真は来年の寺報の表紙写真などに準備しているものです。
先日より、RawTherapee(ローセラピー)という画像処理ソフト(なんと無料!)を使っています。フォトショップは現在、毎月課金制になっており抵抗感がありましたが、このソフトはかなりお勧めいたします。

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2021/11/19
今年も工夫して、全体の時間を縮めて午前2座・午後1座の報恩講法要を厳修いたしました。
たくさんのご参詣、特に午後の座は布教使さんの威光?!もあってか、賑やかな法要でした。

仏華の真のヒバを買い忘れていましたが、とっさに境内のソテツ、宗祖前はゴクラクチョウの葉を用いました。何とかなるものです。赤(カーネーション)と黄色(嵯峨菊)が映え、報恩講らしい仏華となりました。ちなみに白い菊は雲を表すので上部にまとめるのが鉄則です。

布教使は京都市の明覺寺ご住職の柱本淳敬さん。
30代前半のピチピチの先生です。上から目線ですが、将来、宗門を背負って立つ可能性を秘めた方です。視野の広さがスゴイと思っています。
真光寺では若い布教使さんを全面的に支持しています。場数を踏んで随所でお念仏、信心の教えを広めて頂きたいのです。
以下に明覺寺様のWebサイトをご紹介しております。
https://www.meikakuji.com/

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