釜石ロック…それは自分達にとって、未知の世界…
プラに行けなかったので、大会前にネットで確認した航空写真やら地形図、プラに入ったシーバスフリークの方々やSEARCHの方々から情報を聞き、
「いろんな海のコンディションを考慮し、風、ウネリをかわせ、尚かつ潮通しの良いポイントを見つけ、そのポイント一カ所に絞り、試合時間いっぱい釣りをする」
と言うプランを立てて挑んだ「 釜石」。
参戦したのは、クラブメンバーのITO-さんと俺の2人。
当日、AM0:00にITO-さんと待ち合わせ、車1台で釜石入り


。夜中の45号線を飛ばし2時間くらいで会場に付きました。まだ受付まで時間があるので、検量場所の確認とポイントまでの最短距離を探し、会場に戻って受付開始時間を待ちました。
さぁ〜受付がはじましました。
アウェイの大会だけあって岩手の地元の方々でしょうか、見慣れない顔が沢山あります。
我々、宮城のエキスパート

(ホント?)も負けられません。
レギュレーション説明、ライブウェルチェックも終わり、いよいよスタートです。
仲間内のほとんどの車が45号線上り方面へ。俺達は下り方面へ向かいます。
ポイント付近に到着し、車を停め準備をします。
そこからは海面が霧で全く見えません…

海は、遥か下です…。
降りた事の無い山の中…
かなり歩くだろう…、
草がボーボーかも…、
途中、崖があるんでは…
など、考えてたらこんな支度になりました(笑)
「何しに来たのや〜(爆)?」的な勢い(笑)
これがFIELD-CRUISEのハードロックフィッシュスタイルです(笑)
なんたって熊も出没する山…車を降りた道に熊らしく糞が…

熊が出たら逃げず、この鎌で戦います(笑)

ITO-さんが熊と戦う係、俺は助けを呼びに行く係


。
え?
逃げんだべやって?
違います!あくまでも助けを呼びに行くんです(笑)


まっ、熊と会わないように腰に付けた熊避けの鈴を手で振りながらチャリンチャリン鳴らしながら山を歩きます。
そー言えば、鈴を買いに行った時、鈴の説明書きを読んでたら…
〜鈴の音に興味を持ち、近寄ってくる熊もいます…
「鈴の意味ね〜じゃん!」
無いよりマシと激しく鳴らしました(笑)
なにやらこの山はマムシも多いとか… ビビリながら山をひたすら降りて行きます

。
やっと海が木の隙間から見えた時、
「ここ違うじゃん…入りたい磯、あっちに見える…

」
降りるとこ、間違った〜
目指すポイントに入らなければ意味がない…みんなに「あの岬に入る」と、言ってしまったから…
「ITO-さん!なにがなんでもあの岬を目指すんだ。 一旦、戻ってエントリーし直そう」
と言う事で車に戻り、岬付近であろ〜場所から2度目のエントリー。草を刈りながら山を降りて行きます。
急勾配の斜面を足元を確認しながら降りていきます。
また木の隙間から海が見えました。
「あれ?… … … … …。目指してる岬… …… … …まだ、あっちじゃん…

(泣) また間違った〜

(激泣)」
ワンドを挟んだ反対側に降りてきたみたい…

山の中、方向感覚無くなるんだもん…
結局、2人で話し合った結果、干潮だった事もあり一旦降りて、ワンドの際を歩きながら岬まで行こう!と言う事になりました。
降りた場所はシャローで大きな石や沈み根が点在するポイント。
秋ならこのポイントで大当たりだね!
俺達はロッドを降る事もなく、ひたすら岬を目指して磯を歩きます。
その時点で、2人共、クタクタです…
岬を目指して歩いていると…磯がキレています…
高巻きするには、かなりの高さまで登らなくては行けません。
バテているので高巻きはしたくない…けど、磯伝いに行けそうだけど行けない…
無理やり渡るしかない(笑)
結果、2人とも落水(爆)

冬じゃなくてよかった〜(笑)
そのまま腰まで水に浸かったまま歩く事、3歩(笑)
上陸成功(爆)
落ちた勢いで首までずぶ濡れです…
なんとか岬まで到着しました。周りを見渡すとそんなに歩けない磯だけど魚が着きそうな場所が沢山あります。
ずぶ濡れのまま第1投!
その時の時間、7:50… 5:00スタートだったのにスタートしてから約3時間…
すんげ〜タイムロス…

帰りの時間を考えると釣り時間は3時間…
少なっ !!
とにかくリミットメイクしなければ…
オープンエリアでは反応なし…
次に少し離れた岩の際をチェックしようとした時、すぐ隣に居たITO-さんにビッグフィッシュがヒット!!
ガンガンロッドティップを絞り込む。
まもなくして手前の根にスタック…
「少し待ってれば出てくるかもよ」
と声を掛けて、キャストします。するとボトムに着くか着かないくらいで、
「ドゥンッ!!」
間髪入れず電撃フッキング!ガンガンティップを絞り込まれます!
リールのハンドルも満足に回せない程、強い引きです!
バットに左手を添えおもいっきりロッドを立て魚を浮かせようとした時、ITO-さんがスタックさせた沈み根に俺もスタック…
魚デカすぎ!
ボートだったら反対側に回ってスタック外せるのに…
考えました。
一瞬で俺は考えました(笑)

。
俺は覚悟を決めました。
一時期、三石ロックフィッシュマスターと呼ばれた男(笑)。ラインテンションを保ったまま、ITO-さんにロッドを持っててもらい、俺はベストの中身を全部だし、ITO-さんからロッドをもらい、入水!
入水?
と思われた方も居るかと思います。
噛み砕いて説明をすると、
*掛けた魚がデカすぎでした。
*ファイト中、沈み根にスタックしました。
*ボートなら反対側に回れたのに…って思いました。
*じゃ、反対側に回ればいいじゃん!と悟りました。
*で、ベストの中身を全部だし、浮力を増し、ビッグフィッシュがグングンいってるロッドを片手に海に飛び込みました。
ただ単純に反対側から引けばスタックは取れるはず!
バカですから俺(笑)
単純なんです(笑)
泳いで反対側に周り、ファイト開始!(笑)
皆さん、想像して下さい

。
泳ぎながらロッドを曲げてビッグフィッシュとファイトしてる風景を。(爆)
バカです。
ビッグフィッシュは忍法が使えるらしく変わり身の術で結局、途中で海藻に化けて逃げていきました…(泣)
多分居ないですよね?
泳ぎながら釣りする人(爆)
海に浮きながら「逃げられた〜(泣)」と言いながら泳いで戻ります。
ITO-さんもバレてしまった模様…。海から上がったらITO-さんが
「男を見せてもらいました!」
と言ってました(笑)
でも泳いで魚キャッチしてもカウントなるんでしょうか…
ベストで浮いてるからフローターの釣りになるでしょうか…
なるなら反則でしたね…。以後、バカな事はしません(笑)
その後、その岩周辺では反応がなく違う磯の壁打ちに切り替えビッグフィッシュを探ります。すると少し離れていたITO-さんに、またもやビッグフィッシュがヒット!!
ITO-さん
「でっけ〜 すんげ〜引きだぁ〜 うぅ〜 重てぇ〜」
その瞬間
「バキッ!!」
そーです。魚がデカすぎて、ファイト中にロッドが折れたのです。
ロッドは折れるわ、魚には逃げられるわ、釣りは出来なくなるわでITO-さん、最悪です。
その時、俺が30cmくらいのアイナメをキャッチ!
ITO-さんを見ると…ロッドを見つめ放心状態…。
その後、ITO-さんはカメラマンになりました(笑)
で撮って頂いた俺の勇姿がこれです。
ポイントがべた凪だったので、こんなとこにも立てちゃいます

。
ここで50近いアイナメと40cmくらいのアイナメをキャッチしてリミットメイク

。
小さいのを入れ替えたかったんだけど、無情にもタイムアップ…

。
帰りの支度です。
魚と水、氷が入るとクーラーボックスが凄く重い…
それプラス、濡れた服やブーツ… その格好で重いクーラーボックスを背負って車まで戻らなければなりません…帰りは山を登ります。20歩くらい歩いて休み、また20歩くらい歩いては休みの繰り返しで山を登って行きます。
車に着く頃は足もガクガクで肩や背中がパンパンです…。
急いで着替え、検量場所へ向かいます


。
検量場所にはゾクゾクと魚を持って、選手がウェインします。
俺、アイナメ3本で2640g!
微妙です…
いったい何位になるんでしょうか…。
今回、釜石の事をいろいろ教えてくれた川〇君もビッグフィッシュを持ち込みました。
検量時間も終了となり、スタートした会場にもどります。
いよいよ表彰式です。
20位から呼ばれます。10位まで読み上げられ、俺はまだ呼ばれていません。
やったぜ!シングル〜♪
第9位 2640g 俺の名前が呼ばれました

。着々とポイントを稼ぎます(笑)
お立ち台はこの方々。
第3位 シーバスフリーク、M本さん おめでとう御座います。

決める時は決めちゃう方です。
第2位 シーバスフリーク、ラウリー中村さん。やっぱり来ましたこの方。クラシック決定です。流石ですね!
田辺さんの挨拶などが終わり、POC第2戦 釜石大会が終わりました。
相馬大会、頑張ってポイントを取ってクラシック決めなきゃなぁ〜。
でも、相馬…釣れないんだよなぁ〜俺…。
大会関係者の皆様、大会に参加された皆様、そしてITO-さん、お疲れさまでした。
そして中村さん、M本さん、おめでとう御座います。
クラシック 俺も行きますので待ってて下さい(笑)
次はFマンのF1GP。お立ち目指して頑張ろ〜と
