11月22日 遂にその日は来た

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FIELD-CRUISEが、いや、俺がもっとも力を入れているトーナメント、
「バークレイロックフィッシュオープントーナメント東北大会」
今年で5回目の大会

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開催が危ぶまれましたが、田代島を舞台に例年通り、盛大に開催される事になりました

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大会2日前、大会に参加するメンバーを集めミーティング

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田代島に降りた事がないメンバーもいるので、ネットで拾った拡大航空写真(制作:ヨッシィー)を配り、各々が入るポイントを決め、道順、最短ルート、ポイントまでの所要時間、地形などの説明を入念にミーティングしました。

みんな、大会が楽しみで仕方ない様子

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俺的に宮城県内でいろんなロックフィッシュの大会が行われますが、田代島で行われるバークレイロックフィッシュオープントーナメントが一番過酷なトーナメントだと思っています

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一つの島で150人が戦う…場所の選定を間違えれば、反応が無いから移動しようとした時、入りたいポイントには人、人、人… 入るポイントがなくなります

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その為に競技時間中しっかり釣りが出来るポイント選択が必要になります。
それに魚が着くエリア(この時季の魚の行動パターン、スポーニングエリアが絡むシャローからディープ、潮の上げ下げで魚がディープからシャロー、シャローからディープに行き来する場所)を見つける事が大事です。
しかし、この時季、田代島のほとんどのエリアでは魚は捕れますが、いい魚を釣るには人が撃たない場所

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しかしロックフィッシュの人気は留まることを知らずアングラーが急増しています。
トーナメントで勝つために大会前に大勢のロックアングラーがプラクティスに田代島に通い詰める訳ですが、それでいいポイントの魚にプレッシャーを与え、当日その魚達は口を使ってくれなくなるのです

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その為、我々トーナメンターはフックの先を折ってプラクティスをします。
魚を掛けなければいいのです。
我々のプラクティスの仕方はバイトの有無だけの確認なのです。
もちろん、魚のサイズは釣り上げてないのでわかりませんが、ロックフィッシュをやり込んでいくと、バイトの出方で大体の魚のサイズがわかるようになります

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プラクティスでわかった事などいろんな事を考慮して、ウネリや風、どっちに転がっても入れるポイント選択が重要になり、いい結果に繋がっていくわけです。
今回のトーナメントのプラクティスは他の大会参戦や仕事の為、プラクティス出来なかったので詳しい情報が解らないでいたんですが、石巻シーバスフリークのVERRYさんのプラクティスの情報を元にクラブミーティングをしました

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そして当日、待ちに待った11月22日
バークレイロックフィッシュオープントーナメント東北大会です。
クラブメンバーを受付会場に早めに集合させ、試合前のミーティングです

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緊張感がたまりません♪
船に乗り込み、いざ田代島へ

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開会式が行われます。凄い人数の参加者です。140名とか!
いよいよスタートです

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緊張は既にMAX

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ポイントまでジョギングで急ぎます


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ポイントは早い者勝ち!人との争いがあります

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同行者は現役ファイヤーマンのkonU

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何気に体力あるようにして無いんです


(笑)
同じエリアに入る弟アキラはゆっくり歩きで向かいます

(笑)
後ろを振り返るとkonU 段々離れて行きます…

「急げよ! 他の道からくる奴らに場所取られるぞ!頑張れ!ポイントに着いたらゆっくり休め!」
何度も喝を入れポイントに向かいます

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俺も限界に近い…毎年、この時に思う事…タバコ辞めようかな…って…

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ポイントに到着して 右隣の磯をkonUに説明し入らせます。
左隣の磯にはアキラ、お互い確認できる位置です。
海に一礼して、さぁ〜気合いを入れキャスト開始

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朝一はベッコウを狙い、8:30を回ったらアイナメを狙う戦略を立て、フォロー用にと2タックル用意しました。
ロッド:エクスプレッション798、リール:ジリオン7.3リミテッド、ライン:20ポンド、シンカー:丸型鉛5号、カットビーズ、フック:6/0 と、 ロッド:エクスプレッション706、リール:ジリオン100SHL、ライン:20ポンド、シンカー:丸型鉛4号、カットビーズ、フック:2/0をセット。
第1投、パワーホッグ5インチを6/0にセットし、ベッコウが着く窪みにピッチング!
すると…
「ゴンッ!

」
ファイト開始!
ん?アイナメ? けどデカい♪
しかし、すぐ…フッ…。
外れた…

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やってしまった…朝一…。
毎年、朝一…やってしまう…

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気を取り直しキャスト開始。
ベッコウが着きそうな根、スリット、ブレイク…
ベッコウからの反応は無い…

何本かいいアイナメを掛けるもフックオフ…
ベッコウの反応が無いのでベッコウ狙いからアイナメ狙いにチェンジ

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6/0から3/0にサイズを下げお気に入りのパワーホッグ4インチ チェリーシードに変えキャスト!
35〜40くらいのアイナメばかりが釣れます…
「こんなサイズでリミット揃えてもお立ちは無理だろ…」
と言う事でデカいアイナメを取りに朝一逃したデカアイナメを取りに行きます。
ピッチングで窪みを狙います。
するとまた
「ゴンッ!!

」
電撃フッキングー!
スカッ…。
空振り…。
なんで? 今の間違いないでしょう〜…
すかさずパワーホッグからパンチクローに付け替えフォロー。
すると
「グンッ!グングン!

」
聞いて、思いっきりフッキングー!
「乗ったぜぇ〜

」
グングン絞り込まれるロッドを無理やり立てて魚を浮かせます。
すると、根にすれる振動がティップに伝わります。
「頼む!ブレイクする前に浮いてくれぇ〜!」
ギューギュー言ってるラインの向こうにはビッグアイナメ!
(去年のこの大会で、この窪みと離れたスリットでデカいベッコウを掛け、16ポンドが2回ラインブレイク… その日を境に20ポンドメインで釣りをしております。)
20ポンド保ってくれ〜!
しかし、祈りも虚しくラインブレイク…
また、やってしまった…

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捕れない…どーしてもあの根裏の窪みの魚が捕れない…
ラインチェックをして、次にスリット。
ここも根ズレ注意!
居ればデカい♪ キャストしてスリットに落とし込んでやります。
ボトムに着く前に
「ドンッ!!

」
ほら来た〜♪
やっぱりデカい♪
心構えは出来てる!
絶対とる!
俺は男だ
そのスリットのデカい魚を掛けたら高い岩に上がらないと抜けない!
足場が低くて根の角にラインが擦れ、ラインブレイクするのはわかっている。
クラッチを切りラインテンションを保ち、魚を掛けたまま岩に上がって巻き始めた時、
「ん?もしや… 入られた? …。」
ロッドには生命反応は伝わってくる!
ラインを緩めたり、張ったり…
しばらく出てくるのを待ってみたけど、その内、生命反応がなくなり根掛かりに変わっていました…


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ガックシ…
お立ちに上がれない…
この魚を捕らなきゃ無理だ…
他にデカいの居そうにない…。
泣きそう…
俺、男の子だけど泣きそうになりました…

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途方に暮れかかってしまった俺…
40cm3本じゃ話にならない…
それもオス3兄弟…。
ウェイトが全然無い…。
諦めたらそこで終わり!
クラブの会長として頑張らねば!
メンバーも頑張っている事だろう。
俺が諦めてどーする!
自分を奮い立たせ丁寧に小さな窪みや海藻の脇、足元、対岸の根の際を探ります。
すると
「ククンッ!

」
ビシッとアワセると意外にデカい♪
真っ黄色なアイナメぶっこ抜きでGET〜

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40後半はあるオスのアイナメ♪
オス?メスじゃね〜のかよ〜

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まぁ〜1300〜1500はあるな♪
やっといい魚1本目♪嬉しい〜

あと、2本♪ でもオスばかりだなぁ〜…
メスはもっとディープだな、と判断しディープ側に移動します。
その時、周りをみると、アキラもkonUも釣れてる様子無し…。
いい場所なのに…
もしかして前日までのプラで抜かれてるのか?…。
アキラはひとりでなんとかするだろ〜から問題はkonUだ!
電話を掛け聞いてみるとダメらしい…

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仕方ないのでこっちの磯に入れてやる事にしました。
メンバーには1本でもキャッチしてウェインしてほしいもんね

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konUが来る間にディープを撃ってみます。
するとすぐ反応をくれたのが40UPの腹ボテのメス♪
入れ替え成功

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konUが到着して魚が着いてるであろう場所を教えキャストさせます。
すると、難無く40近いアイナメGET

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これでウェインできるな(笑)!
で俺は40UPのメスを狙いにディープへ角度を変えキャスト!
すると30UPのメスGET…けどこの魚じゃないんだな…せめて40UPのメスが欲しい!ディープの根周りを攻めていると、フォールで
「ドゥン!

」
入った♪
そくアワセます。
いいバイトした割に小さい40ちょっとのメスアイナメGET!
これも入れ替えです♪
これでキープは真っ黄色の40後半のオスアイナメと、40ちょっとのメスアイナメ2匹。
まだ3kgくらいか…
メス2本を入れ替えたい!
ディープでデカメスアイナメを探します。
その時、となりのkonUにデカいバイト到来

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確実にフッキングに持ち込みファイト!
K「さっきの魚よりはいいですよ〜♪」
S「いいね〜♪手前の根に気を付けろよー!潜られるからなぁ〜」
K「はい!」
S「おもいっきり巻けー!」
K「はい!!」
K「あっ!…。」
S「なに?潜られた?」
K「はい…。う〜ぅ悔しい〜」
その魚は捕る事が出来ませんでした

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ここの魚、捕るの難しいんだよね〜。
その後、入れ替え出来ず、この3本で検量に向かいます。
魚3本に水…
重い…

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水を少なくすると、いくらエアーポンプをしているからと言っても水は悪くなるし、魚には少量の水はダメージが大きい…。
水は多めに入れた方が魚を元気に運べるので重くなっても仕方ない…
頑張って会場に戻るだけ

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魚を殺してしまっては上位に絡めないのは当然だがそもそもトーナメンター失格だ。
トーナメントは魚を生かしウェインして、なんぼだからね〜。
汗だくになりながら会場に戻ります


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検量時間、締め切り10分前。
予定通りの帰着!
検量を受けます。1450g…1000g…980g トータル3430g…
目標4000g…
お立ちは微妙…

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メンバーのみんなも魚を持ってきました

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KATSUさんはいい結果が出せなかった様子…。
弟アキラはナイスベッコウを持ち込みました。
ヨッシィーもナイスベッコウを持ち込みました。

実はこの男、4kgくらいの魚を揃えてたらしいんです。
AM10時過ぎにメールが届きました。
内容を見ると、
「優勝いただきました」
…はぁ〜?なに言ってんの〜?みたいな

(笑)
電話を掛けると
「50のアイナメといいベッコウ2本捕りました〜♪」
マジかよ〜…

もしかして優勝じゃね〜の〜って思ってました。
しかし、検量はベッコウ1本…なぜ?…。
説明しましょう!
スカリから移す時にベッコウを1本、海に落としたらしく、50クラスのアイナメは釣り上げた時にフックを飲み込んでいて血が出ていたとか・・
検量に持ち込んだ時はデッドになってたみたいです

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幻の優勝でした(笑)

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惜しかったなぁ〜詰めが甘かったな。もっと精進すべし!
ITO‐さんもサイズは小さくてもきっちりリミットメイク!
konUは俺のポイントで釣った1本のみでのウェイン!
検量時間も終了し、表彰式を待ちます。