ある日のこと…
担当させていただいたご葬儀で
ご家族との最後のお別れの時間
皆さんにお花をお手向けいただいた後 …
葬儀社の担当の方が お盆に残った花を
上から押さえ付けながら入れている・・
そして白菊を これまた押さえ付けながらお顔の周りへ…
最後に花先だけ取り置いてあった
シンピジュームを白菊の間にあしらって…と言うより
詰め込んでいる・・・
側に進みご家族の皆様に「一輪ずつどうぞ…」と言うと
その担当者の方が「ちょっと待って!!
喪主様から了解をもらって 仕上げをしてるんだから!」
ご家族の方も ちょっと「むっ!」とした表情
あまりにも故人様が 窮屈そうでかわいそう・・・
ご葬儀が終了後 ホールの女性の方が
「あの〜 ちょっと教えてほしいんですが・・
最後のお花は ご家族の方に入れていただいた方が
いいのでしょうか?」
「わたしが遺族なら 入れたいですね・・
それぞれの思いはおありでしょうが
自分ならこうしてほしいと 思うことをさせていただく
されて嫌なことはしない方がいいのではないかと
思うんですよ」
「そうですよね!もし自分の親ならわたしも最後は
自分の手で入れてあげたい・・」
自分達の思いを主張するだけでなく
もっと優しくなれないといけませんね・・
そんな事を 教えられた一日でした
