2007/12/10
山の合間を貨物列車が ゴトンゴトンと走ります

木々の紅も沈み 冬空の下 冷たい風が吹き抜けて
身を縮ませながら 畑仕事をしている
人に出会いました
そんな景色を眺めながら 向かったのは
自然豊かな 故人が愛した故郷
大正生まれの 笑顔の可愛いおばあちゃん
四人の子供達を 立派に育て上げ
2週間前までは 元気に孫や曾孫と楽しく会話をし
おじいちゃんの待つ 浄土へと赴かれました
遺影はお孫さん達と一緒に撮った
弾けるような可愛い笑顔でした

来られた方がみんなで 写真を囲み
「いつもこの笑顔だったよね!
・・・ほんと明るく朗らかな人だったね〜!」 と
覗き込むようにして お話をされていました
故郷を愛し 故郷に根を下ろし 故郷の大地に抱かれ
眠るが如く 人生の幕を下ろして
家族に看取られ逝かれた故人
「きっと母は 幸せだったと思います・・・」 と
仰ったと 喪主様・・・
ご主人様は 雪の舞う2月 ちょうど今から9年前の
喪主様(ご長男)のお誕生日に ご逝去
「何故か不思議な縁を感じるね・・・とあの時
まだ 元気だった母が言いましたが
先に逝った父と 今頃はあんな笑顔で話してるん
でしょうかね・・・」 と呟かれたその目からは
大粒の涙がこぼれ落ち 親子の絆の深さを感じました
本当に大勢の方に お見送りを頂いた故人
その朗らかで優しいお人柄が 偲ばれ
穏やかなお別れのひと時となりました
おばあちゃん・・・おじいちゃんと一緒に仲良く
安らかにお眠り下さいね・・・・・
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