2007/6/8  15:13

「報道できなかった自衛隊イラク従軍記」特別書評  拙著「報道できなかった自衛隊イラク従軍記」

 本の冒頭に登場する「ナイルストーリー」さんから、メールで感想文を頂きました。

 「報道できなかった・・・」の出版おめでとうございます。

 赤と黒の過激な表紙で タイトルも目を引きますね。
 新宿図書館は私の前も後も予約者が入っていました。
 (借りずに 買えって?すみません)

 拝読して感じられたのは アラブに対する金子さんのとても率直な愛情でした。
 「大人」だったら あるいはあちこち世界や戦場を見て廻っているジャーナリスト
だったら もっとハスに構えて 一歩も二歩も引いて見るのかもしれませんが、
金子さんはいつもストレートに、驚き悲しみ喜び憂え、そして また いつか必ずここに戻るよという 固い決意と愛情を覗かせながら 非常に素直にイラクに接していたのだと
思いました。

 きっとそれは
金子さんの後ろに見え隠れするご両親の揺らぐことのない支えが
あるからこそ、背伸びすることなくイラクを見る目と姿勢があったのだろうと
思いました。

 自衛隊のように、あるいは外務省のように組織を背中に抱えることなく
のびのびと驚き、悲しみ、恐怖を感じていた金子さんは 本当に
たくましい人なのだと感じました。
 
 だいぶ前イラク帰国後の某氏の報告を拝聴したことがありました。
誰もが日本とは違う非日常の中でご苦労なさったのだとは思いますが
なにかの組織を背負うと 大上段に構えてアラブ人を見る目が最初からあり
「イラクは山賊ですよ・・・」という論調で、なんだか理不尽だなあと 思いまし
た。

 確かに、イラクのような部族組織は山賊と呼ぶこともできますし 
金子さんのように尊重すべき血族集団と見ることもできるのでしょう。
その違いは きっと
金子さん側にあるアラブへの愛、あるいは異文化への好意的な好奇心なのかも
知れません。だからこそ、彼らにこころが通じたと感じることができたのではないで
しょうか?
 
 本を一冊書きあげることで終わる報道の姿勢、というのもあるのかもしれませんが
この本は 金子さんとイラクとの長い道のりの「途中経過」なのでしょうね。

 本当に(いまさらですが)お疲れ様でした。気軽に「イラク、行きませんか?」などと、
なんてことを頼んでしまったのだと、本を読んで知りました。
お怪我もせず、柔らかな精神もそのままに日本に戻ってこれたこと、
(いまさらですが)ほっとしました。

 イラクの混乱はますます泥沼に入るのでしょうか?
 日本のマスコミが忘れたアフガンは?レバノンは? 
 豊かさ貧しさの差はあれど、若者が明るい未来を夢見ることのできない国は
本当に不幸なことです。

 日本はどうなのだ、自分は何をしてきたのだ?と、50を過ぎてただおろおろするばかりの今日この頃です。

 四半世紀以来の友人より
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