女子サッカーのロンドンオリンピックアジア最終予選が始まり、なでしこジャパンの第1戦であるタイ戦をテレビで観戦しました。最も、大雨の前に大根の種を急いでまいていたことから、前半戦は見逃し、見たのは後半戦だけでした。イメージ的にタイはそんなに強い国とは思わなかったものの、何気なくネットのニュースを見ていたら、前半が0−0ということで、急遽テレビで観戦したようなものです。最終的には後半に3点入れ、結果的には3−0という形で勝ち点3ということで、最終予選の1回戦を終わった段階では、日本がトップとなったようです。ワールドカップも予選リーグから決勝トーナメントまでほとんどの試合をライブでテレビ観戦しましたが、ワールドカップではそんなに感じなかったスピードのなさを、今回の試合ではかなり感じました。選手の動きは勿論ですが、パスのスピードのなさは見ていられないほどで、あんな遅いパスでは相手にパスカットを狙われるのは当然、という気がします。ワールドカップではもっと速いパス回しだったはずですが・・・・。
この試合、FWは永里選手と川澄選手が先発だったようですが、ワールドカップの時にも思ったものですが、永里選手の良さがイマイチ分かりません。タイ戦でも後半に抜けだし、GKと1対1になる場面がありましたが、永里選手にはGKの動きが見えていたようには思えません。高く弾んだボールを強引にヘッディングでGKの頭の上を抜くとか、無理にキックせず、GKとボールとの間に身体を入れ、GKにボールに触らせずにファールを誘うとか、やり方はあったと思うのに無駄にキックし、キーパに弾かれた上で接触したという感じで、何やってんの? という気がします。ペナルティエリ内ではあったもののキーパチャージを取られるエリアでもないし、あのキックではゴールに入ったとは思えないし、ファールとなればペナルティキックは確実だったのにキーパの動きが見えていず、キーパが寄ってきたことから慌てて無駄にキックしたように見えました。ワールドカップでも相手のゴールエリアで相手DFにあっさりボールを奪われるシーンがあり、周りの人の動き、特に相手選手の動きが見えていないような気がします。
逆に川澄選手のタイ戦での1点目ですが、得点シーンを見た時は、弱いお粗末なシュートと思ったものでしたが、ゴール裏から撮ったビデオを見ると、相手GKの動きをしっかり見ており、キーパが伸ばした左手と左足に届かないようにボールを抑え、グランダーでゴールに流し込んでいるのが良く分かりました。この辺の柔らかさが永里選手にはないような感じで、経験のある(はず?)フォワードとしては疑問を感じます。2点目は田中選手の得点で、ワールドカップで主力ではなかった田中選手が得点を取ったということは、今後の試合日程を考えるとかなり大きかったような気がします。それにしても宮間選手がいないとパスを出せる人がいなくなり、なでしこジャパンのサッカーが出来なくなるようで、こちらもいささか困ったものです。北朝鮮とか豪州などの強豪チームは宮間選手を抑えるような動きをするだろうし、当たりも激しくなりそうです。負傷欠場などということになると、日本の得点力は大幅に落ちそうで、いささか心配です。

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