今年10月の横浜付近の天気は雨が比較的多く、そんなに良くはなかったものの、我が家の太陽光発電は、比較的順調でした。10月の我が家付近の天気は、快晴:7日、晴れ:9日、晴れ/曇り:6日、曇り:3日、雨:6日と、去年と比較すると雨が多かったものの、快晴から晴れ/曇りまでの日数は去年が21日、今年は22日とほとんど同じでした。それに対して発電量は去年が340 Kwhr、今年は366 Kwhr で、去年より幾分多目となっています。流石に10月となると曇りの日や雨の日の発電量は少なくなり、雨と曇りの日の発電量の差は少なくなっているようです。去年の10月は雨が2日だったのに対し、今年の10月は雨が6日だったことから、発電量としては逆になってもおかしくありませんが、ある意味、今年の発電量が多かった、とも言えるのかもしれません。10月の期待発電量は350 Kwhr なので、期待発電量以上の発電ということで、悪くない結果です。
自然エネルギーを利用した発電というのは変動が大きく、電力会社からみると扱い難いという話もありますが、我が家での太陽光発電を観測している結果から判断すると年間での発電量の差は比較的少なく、安定しているように見えます。勿論1週間とか1ヶ月単位で見ればかなりの変動があり、下手をすると5割程度は変動していますが、会社経営を考えると年間での変動が問題のはずで、短期間の発電量の変動は、そんなに問題にならないように感じます。最も、自然エネルギーを利用した発電量の問題もあり、自然エネルギーの変動に対応出来るように火力やガスなどの発電所が必要になりますが、電力会社として見れば、自然エネルギーを利用した電力を全電力の3割程度まで利用することが出来そうです。自然エネルギーの発電変動に対応した発電所は、自然エネルギーの条件により稼働することになるため、ある意味では稼働率が悪くなりますが、福島原発の事故が発生した後の東京電力の電力供給能力を見ていると、現在でもこの程度の余裕設備はありそうです。
自然エネルギーでの発電は、現在は太陽光、風力、地熱、太陽熱などで行われているようですが、太陽光とか太陽熱は昼間に発電するものであり、昼間の使用電力が多いという世の中の動きに合っているとも言えそうです。地熱は別として、太陽光や太陽熱を利用した発電は、天気予報の精度が上がっていることから比較的予測がつき易く、これらの電力を電力会社が買うことになっても、電力会社での対応はそんなに難しくないような気がします。政管一体となって面倒なことはやりたくないという日本の体質ですが、発電所の廃棄物を1万年以上も管理しなければならない原子力発電なんて、人間がやるべきものとは思えません。経済が発展して使用電力も増えることから、発電量も増えるという前提で経済界が原発停止に異議を唱えているようですが、少子高齢化が進み、労働人口が減少している日本において、電力需要が増加するとは思えません。関東地方では今年の夏は雨が少なく、以前であれば断水という話が出たものですが、今年はそんな話はほとんどありませんでした。もしかしたら需要以上にダムを作り、水道水の供給能力が余っているような気もしますが、このままでは電力についても同じことになりそうです。

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