今年の関東地方の2月は上旬は天気があまり良くなかったものの、下旬からは天気が回復したことから、例年通り程度の発電量となりました。残念ながら期待値である300 Kwhr には届きませんでしたが、2月は28日しかないことから、致し方ありません。横浜の2月の天気は快晴:9日、晴れ:7日、晴れ/曇り:1日、曇り:5日、雨/雪:6日といった感じで、去年並みの天気です。例年だと春になりつつある下旬は天気が悪い日が多くなるものですが、今年は上旬の方が快晴や晴れの日が少なく、雪が多かったようです。このため、2月の発電量は276 Kwhr と、期待値には届かなかったものの、去年の2月の発電量である272 Kwhr 並みといった結果でした。発電量のうち、129 Kwhr を売電し、147 Kwhr を自家消費したということで、売電量は発電量の47%ほどと、かなり低めになっています。
我が家では、太陽光で発電した電力の130〜150 Kwhr 程度を自家消費していることから、発電量が少ないと、自家消費分の比率が上がります。売電価格が自家消費分より高いことを考えると、太陽光発電装置は4〜5 KW 程度の設備を設置した方が有利となり、設備費回収期間も少なくなるようですが、これらは設置してみないと分からないことかもしれません。我が家の太陽光設備は2010年10月に設置したものですが、この2年間ほどで設備費はかなり安くなったようで、もしかしたら設置を早まったのかもしれません。我が家の設備は70万円/Kw 程度でしたが、現在は50万円/Kw 以下程度まで下がっているようで、設備費が3割も下がると、設備回収期間が3〜5年程度は短くなるようです。最も、時期的には東日本大震災の前であり、計画停電時に太陽光発電をかなり有効に使えたことから、非常時用としては役に立ちました。
2月23日の朝日新聞に、電気料金というコラム(?)で太陽光発電について恣意的としか思えない記事がありました。この記事は、安中市に住む高校教師の自宅をオール電化とし、太陽光設備を設置したというものですが、東日本大震災後の関東地方でオール電化にするというのも不思議ですが、その記事によると1昨年12月の電気代が5807円、ガス代が2163円、灯油代が5904円に対し、オール電化とした昨年の12月の電気代が5937円、灯油代が2988円ということで、光熱費が4949円も減少した、という内容です。が、オール電化でガス代がなくなり、電気代が増えたというのは納得出来ますが、灯油代が減少した理由が不明で、記事内にはそのことは1言もなく、いささか納得しかねます。また、12月の発電量は515 Kwh との記載があり、設備は5 Kw 程度と思われますが、これだけの設備を屋根に搭載する場合、屋根の面積は45u程度以上は必要で、切妻で平屋としても25坪程度の家屋となります。しかもオール電化で1ヶ月の電気代が5937円というのはかなり少なく、太陽光発電からの自家消費分72 Kwh を考えても、かなり少なめです。(因みに我が家の12月分は、自家消費分が150 Kwhr あったにも関わらず、1万円ほどでした)普通の家庭で、風呂を毎日沸かしているとすれば、この程度の電気代で済むとは思えず、かなり特殊な家庭のように見ます。太陽光発電からの流用分が72 Kwh との記載内容から、この家庭の使用電力量はかなり少ないと推定されることから、この記事が間違っているとは思わないものの、かなり特殊な家庭を取り上げ、太陽光発電設備を設置すれば10年以内で設備費を回収出来るとも読めるこの記事は、かなり恣意的に作られているとしか思えません。

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