庭に枯れてしまった紅葉の木があり、枝の部分はほとんど切って始末したものの、幹の部分はそのまま残している紅葉の木がありますが、この木の上の方の枝をキツツキが懸命につつき、穴を空けました。キツツキなどという鳥が住宅街であるこの辺にいるとは思っていませんでしたが、野鳥なんて意外な場所にいるようです。紅葉の木は高さが2m強といった程度で、下の方の幹は直径が10cm強といった程度で、大きい木ではありません。キツツキが穴を空けた部分の幹は直径が5cm強といった程度で、穴の直径は3cm弱といった程度でしょうか。枯れたのは数年前で、何となくそのままにしてあります。以前は四十雀の巣箱が掛けてあったものですが、巣作りした四十雀が雛を育て、巣立ち直前になって蛇に襲われたことから、現在は巣箱は隣の木に移しましたが、こちらの巣箱も蛇に襲われたことから、四十雀も巣作りをしなくなりました。
数年前の枯れた木であり、そのままにしていたことから腐るというほどではないものの、今年は上の方にキノコらしいものが生え、みっともないということで連れ合いが取り除いていました。まあ、キノコが生えて来るということは、木が弱っていることで、幹も柔らかくなっているのかもしれませんが、それにしてもキツツキが穴を空けるとは意外でした。居間と2mほどしか離れていないことから、キツツキが木をつついているのは良く見えましたが、熱心なものでした。ほんの30分ほどで直径が3cm弱、深さが2cm強程度の穴を空けていましたが、虫を食べているような感じではありませんでした。もしかしたら白アリでもいるのかと思っていましたが、そんな気配もないし、巣穴を作れるほどの幹の太さでもないし、何が目的なのか不明です。しかも20cmほどしか離れていない2ヶ所に穴を空けており、いささか不思議な行動です。
鳥の大きさはメジロほどで、雀より幾分小さく、ネットで調べてみるとコゲラらしいようです。全体は腹を除いて薄黒いという感じで、背中に灰色みたいな横縞が数本あります。この鳥は何度か見たことがあり、珍しい鳥なので名前を知りたいと思っていたものの、流石に姿だけで鳥の名前を探すのは難しく、諦めていましたが、意外な行動をやってくれたおかげで名前が判明しました。隣に畑があって無農薬で野菜を栽培していることから、肉食系の野鳥が来ることが多いものの、こんな鳥まで来ているとは思ってもいませんでした。野菜の害虫を食べてくれる野鳥というのは歓迎ですが、野菜まで食べるハクビシンなどまで来るので、困ったものです。我が家で見られる野鳥としては四十雀、メジロ、ひよどり、雀、キジバト、ジョウビタキなどが判明していたものの、コゲラというキツツキの1種まで飛来していたようです。

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