施設の畑では玉ねぎを収穫した後にインゲンの種をまきましたが、今年はインゲンが実る気配がありません。蔓なしのインゲンの種をまいたもので、発芽率が悪いとか苗の育ちが悪いということではなく、苗はそれなりに育っており、どちらかというと悪くない育ち方ですが、花が全く咲いていません。使った種はサカタの種の「サクサク王子」という種類で、古い種ではなく、今年の春に購入したものです。しかも同じ種類の種を自分の畑にもまきましたが、こちらも全く同じような感じで、苗は育っているものの、花が咲く気配はありません。蔓なしインゲンというのは苗が大きくならないまま実を付けるという印象でしたが、今年のインゲンの様子を見ていると、蔓ありのインゲンと蔓なしのインゲンの中間みたいな育ち方をしており、例年より大きくなっている感じがします。自分の畑では、インゲンは雑草対策として植えているようなものなので、収穫出来なくても問題はありませんが、施設の畑の方は困ったものです。
施設の畑と自分の畑では土の質が違うことから、畑の土のせいとは考えられません。考えられるのは肥料ですが、どちらも鶏糞を主体にして有機燐を幾分混ぜて元肥としています。可能性があるとすれば有機燐を元肥としたことですが、もしかしてそうであれば予想外の効果(?)です。枝豆にも似たような形で元肥を入れましたが、こちらも今年は実入りが悪く、実は例年通り程度に付けているものの、中が空の実があり、出来は悪いようです。窒素は葉や茎を茂らせ、燐は実を大きくし、カリは根を大きくするということで、実を付ける野菜には燐成分の肥料を入れ、ジャガイモやサツマイモなどにはカリ成分の肥料を使っていましたが、マメ科の野菜には燐成分の肥料を入れるのは逆効果、ということかもしれません。マメ科の野菜は比較的肥料が少なくて良いという話は聞くものの、サツマイモなどと違い、ある種の肥料が多いと出来が悪くなるという話はあまり聞いたことがなかったことから、今年は燐成分の肥料を入れてみたものですが、失敗だったのかもしれません。
もしかしてそうだとすれば、野菜栽培も難しいものです。肥料が少ないと出来が悪くなるというのは良いとして、ある種の肥料が多すぎると出来が悪くなる、というのも困ったものです。使っている有機燐の肥料もトマトには効果大で、トマトの形も良くなって大きくなる感じで、キュウリにも効果があって収穫量が増えるようなのでかなり有効だと考えていましたが、やはり使うべき野菜と使ってはいけない野菜があるのかもしれません。収穫量を増やしたり、美味しい野菜を作るためには試行するタイプなので、今回のような失敗も多くなります。野菜栽培というのは畑の土や気候に合わせて行う部分があり、ある意味、最適となる肥料のやり方などはないのかもしれませんが、この辺の情報があると家庭菜園もやり易くなります。最も、専業にしろ家庭菜園にしろ、それぞれのやり方でノウハウを蓄積し、野菜を栽培しているようなものなので、失敗を重ねつつ経験を積むしかないのかもしれません。

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