今年(2015年)の9月の横浜付近の天気はかなり悪く、雨が多い月でした。特に10日頃までは雨続きという感じで、太陽光が比較的強く、日照時間も長い時期に雨ということで、太陽光発電にとって、最悪に近い月でした。このブログで記載している太陽光発電量は1ヶ月単位とし、月初めから月末までの発電量としていますが、電力会社への売電量は、電力会社の検針に従っていることから、我が家付近の検針は15日〜20日の頃となっており、その結果により売電量が決まります。今年の9月のように、前半が雨続きだと当然の結果として電力会社の検針時には発電量が少なく、9月の売電量としては120 Kwhr しかなく、過去5年間の実績では、2012年2月の102 Kwhr についで2番目の少なさです。冬の時期である2月とか、日数が少ない3月に売電量が少なくなるのは仕方がないにしても、9月という夏の終わりの比較的天気が安定している時期に、こんなに売電量が少なくなるなんて、予想もしていませんでした。
横浜付近の9月の天気は、快晴:3日、晴れ:8日、晴れ/曇り:3日、曇り:5日、雨:11日という感じで、雨が多く、しかも曇りの日も雲が厚くて発電量は少ない状態でした。このため、9月の発電量は301 Kwhr と、期待値であった350 Kwhr には届きませんでした。今年は5月の発電量はかなり多かったものの、6月から9月までの発電量は期待発電量には届かなかったことから、今年の発電量は比較的少なくなるような感じがします。ある意味、電力会社が自然エネルギーによる発電の買い取りを、不安定だとして嫌がる理由も分からないでもありません。我が家の期待発電量というのも3年間程度の実績を見て決めているものですが、それでも期待発電量に対して実際の発電量は±2割は変動する感じで、この変動分を火力発電などで調整するとすれば、電力会社にとって、かなり負担になるのかもしれません。最も、自然エネルギーを利用した大規模な発電所に対しては、蓄電池の設置を義務付け、電力会社への売電量を安定化させるという考え方もあります。
現在は太陽光発電量が増えすぎた場合、電力会社は発電を制限することが可能なようですが、せっかく発電できる状態にも係わらず、発電を制限するというのも勿体ない話です。この辺は行政や立法などを含めた検討課題でしょうが、日本の現状を考えると、大規模な太陽光発電などの自然エネルギーを利用した発電所に、蓄電池などの設置を義務付けることは設備投資額が増えるため、自民党の族議員などの反対が多くなり、決めれる可能性は少なそうです。我が家の太陽光発電装置も設置して5年ほどとなり、装置寿命を20年と考えるとまだ折り返し点まできていなく、もうしばらくは安定して発電してほしいものですが、発電する電力量を観察していると、やはり気候変動が気になります。日本は四季があるということで、比較的天気の変動が分かりやすかったはずですが、ここ2〜3年の感じでは季節感と実際の天候がかなり合わなくなっており、これらも気になる処です。

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