大谷選手や前田選手、菊池選手などがアメリカの大リーグ(MLB)に入団したことから、日本でもMLBの試合がBS放送で中継されており、それなりに放送を見ています。BS放送では、去年から大谷選手が入団したエンジェルスの試合を主体にして放送しているようなので、エンジェルスの試合を見ることが多くなりましたが、見ていてかなりつまらないと感じてしまいます。日本のプロ野球の試合もテレビである程度見ていますが、日本のプロ野球とMLBの試合は別物のように見えます。イチロー選手が「MLBではツーアウト3塁という状態で、レフト前にテキサス性のヒットを打つよりセンターライナーを打つ方が評価されるので、つまらない」というようなことを言っていたようですが、自分も同じような感じを受けるので、MLBの試合を見ていても、つまらなく感じてしまいます。
MLBの試合では、チーム対チームの勝負というより投手と打者との勝負という感じで、ある意味では力勝負です。このため、進塁打みたいな打ち方や、バンドでランナーを進塁させるような野球ではなく、ランナーやアウトカウントにほとんど関係なく、打者は自分の打撃だけを考えているようで、ダブルプレイになっても仕方がない、という感じです。また、本塁打が簡単に出るし、見ている感じでは、得点の7割程度が本塁打によるもののように見えます。ある意味では、MLBの試合というのは何も考える必要はなく、単に1つのスポーツとして野球をやっているように見えます。このため、チームの成績などあまり気にしていないような感じで、BS放送の解説者やアナウンサーなどから日本のプロ野球的な解説を聞くことも多いものですが、むなしい感じがします。
また、日本のプロ野球の場合、チームがあって選手がいるという感じで、ある意味ではチームという組織の中の選手であることから、ほとんどの選手が同じチームに長く在籍する、ということとなり、ファンもチームとともに選手を応援する、という感じを受けます。これに対してMLBの場合、選手が個人事業者的な感じで、それぞれが集まってチームを構成している、という感じで、チームの成績より自分の成績の方が大切だ、という感じを受けます。このため、チーム間の移籍なんて平気で、与えられた場所で自分の力を発揮すれば良い、と考えているという見方も出来そうです。日本のプロ野球を見る感覚でMLBを野球のゲームとしてみると、かなりつまらなく感じることから、どうしても日本選手の活躍だけを気にすることとなり、チームの成績など、聞いても無駄のような感じです。

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