3月22日に日経平均が大幅に下がっているのを見てNTT(9432)を2920円で買い建てしました。2600円台であればまだしも、2900円台になったNTTですが、ここから株価が上がると考えて買い建てしたものではなく、昔買った株と入れ替える予定で一旦買い建てし、その後に自分の持ち株を売り、買い建てした株を現引きする予定です。NTTの株は20年以上前に株を民間に売り出した頃、252万円(その後に200分割)で買ったもので、未だに保持していたものです。野菜のカブではあるまいし、昔買った株であれ今回買った株であれ、価値そのものに変化はなく、今回の処理は証券会社へ手数料を払うだけ、という話もありますが、単に簿価的な形の株の買値を変更し、大幅な評価損となっていたものを確定させるものです。零細投資家にとって、NTTの株の損は馬鹿にならないものですが、自分の評価額の半分ほどを占めているソフトバンクグループ(SBG)の株価が大幅に上がっていることから、同じような形でSBGの評価益を確定させ、所得税対策とするものです。
今年はケネディクスのTOBもあり、否応なしにかなりの評価益が出ることから、ついでという感じでNTTの評価損を確定させるとともにSBGの評価益の一部も確定させそうとしているものです。同一銘柄の株を売って買うのだから、株価が高い時に売り、安い時に買い戻す方が良いのかもしれませんが自分の場合、信用取引きでもほとんどが買い建てであり、売り建てなどほとんどやらないことから、どちらかというと買いの方が結果が出るため、売る前に買い建てしているようなものです。自分の持ち株の株価については毎日確認していますが、株価が安いのは何となく分かるものの、高い方はイマイチです。今回のように買い建てした後に持ち株を売って買い戻すことを考えた場合、失敗して買い建てした株価より下がっても、一旦売り埋めして様子見すれば良いことで、そんなに気になりません。逆に最初に持ち株を売って株価が上がった場合、どうしても売値付近まで下がるのを待つという感じとなり、そのまま株価が上がって買い戻せなかった、という例があります。
10年ほど前、OLC(4661)の株式分割がありましたがこの時は大失敗で、7千円台で買った株が1万円になったことから一旦売り、株価が下がったら買い戻す予定でしたがそのまま株価は上がり、結局買い戻せないまま株式が3分割された挙句、現在の株価は1万7千円ほどと、大きく儲けるチャンスを逃してしまいました。このため、現在はやり方を変え、先に買い建てしてその後に持ち株を売り、買い建てした株を現引きするという面倒な形で株を入れ替えているものです。NTTの株価は2900円台とSBGと比較すると安く、失敗しても大きな痛手にはなりませんがSBGの場合、株価変動も大きいことから、それなりに注意する必要があります。しかし、20年以上前から塩漬け状態となり、しかも大幅な評価損となっていたNTTの株をやっと処理できると考えると、コロナショック後の株価上昇というのは有難いものです。

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