7月5日にソフトバンクグループ(SBG、9984)の株価がかなり下がっていたことから、買い建てしてみました。この時期にSBGを買っても株価の上昇はかなり期待薄とは思うものの、元々は評価益を出すために買い建てし、株価が上がれば現物株を売り、買い建てしている株を現引きすることで簿価(?)をあげることをやっていたもので、4月中旬頃まで1万円台であったことから、その程度の株価を前提にしていましたが、現在の株価は大幅なダウンとなっています。株価が下がっていることから、無理に評価益を出す必要はないものの、この辺の株価でもかなりの評価益があることから、今後も株価は上がるだろうという期待の元、評価益出しを継続しているものです。最も、ここしばらくの株価の動きによっては買い建てした株を売り埋めすることもあります。
SBGの株価が大幅に下がった理由ですが、素人投資家には分かるはずもないものの、1つは自己株の収得が終了したことと推定しており、その他の理由としては中国のネット企業に対する政策の変化が考えられます。SBGの主力保有銘柄であるアリババに対する審査や、SBGが最大の株主であるディディ(滴滴?)に対する審査など、従来の方針と異なり、かなり厳しくなりつつあるようです。違法行為という名のもとにかなりの罰金が科せられているようだし、また、今後の事業運営についても審査なのか指導なのかが行われるようなので、投資家からはアリババなどの業績に影響が出ると見られているようで、そのためにSBGの株価が大幅に下がっているように見えます。中国の方針が明確でない現状、SBGの株を買うのはかなりリスクがあるようにも見えます。
しかし、中国も習近平主席時代になって、ある意味では駄目な方向に進んでいるような気がします。勿論、国の運営についてではなく事業環境という面についてですが、共産党政権と民主主義的な政権での事業環境を比較すると、歴史的事実として、共産党政権下では経済的な発展は望めないように感じます。現在の世界情勢においても、大国であるロシアは軍事的な面は別にすれば経済的に発展しているとは言えないし、旧ソ連圏の国を見ても全てが似たような状態です。中国は例外的な形で発展していますが、これは1995年頃からこれまで経済と政治を切り離していたために、経済が民主主義国家と同様に発展してきたため、と思われます。習近平主席はこれまでの政経分離という感じだったものを政治の下に経済を置くという形にしつつあり、経済的な面も共産党の指導の下に置く、という感じになりつつあるようです。共産党の指導で経済が発展した国はこれまでになかったという歴史的事実に反する中国が、今後も経済的な発展を遂げる可能性はかなり少なくなりつつあるように感じます。

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