日経平均が2月15日に3万円を超え、30年ぶりということでかなり大きな話題となっていますが、自分的にはあまり乗れていません。30年前といえば1991年で、日経平均が最高値となって1年後あたりで、日経平均の最高値である3万6千円ほども見えてきた、という話もあります。あの頃も零細投資家として少し株式投資はやっていたものの現在と違い証券会社へ電話し、売買の依頼をしていたものです。しかし、証券会社への電話での依頼というのはかなりやり難く、ある程度相手の顔色を伺うような感じでした。その頃はNTTの民営化ということでNTTの株が売り出され、1回目が1株125万円ほど、2回目が252万円ほどと、現在の株価と比較すると馬鹿馬鹿しいほどの高値です。ある意味では当時の大蔵省が上手くやった、ということでしょうか。その後にNTTの株価はあっという間に下がり、2年ほどで100万円前後となり、その後にドコモを分離して1株を100分割したものの、現在の株価は当時の3割弱といった程度です。
1998年頃に Windows 98 が販売されたことからパソコンも使いやすくなるとともにインターネットも発達し、株式投資もネット経由で可能となったことから、ある意味では株式投資をそれなりの頻度でやるようになりました。電話の場合、売買する株価の指定もやり難いし、売買が成立しないと何となく申し訳ないような気になっていたものですが、ネット経由ではそんなこともなく、売買が成立しなくても何も問題なかったことから、ある程度自由に株価の指定がやれたものです。1995年頃より前から株式投資をやっていた人間から見ると、現在の株式投資はかなりやりやすくなったし、他人を気にする必要もなくなりました。最もその分、プログラムによる投資とか短期間での投資が増加したような気配もあることから、それなりに対応が必要で、株式投資で儲かるようになったわけではありません。
日経平均は昨年末が27444円ほどということで、3万円になったということは1ヶ月半ほどで日経平均が1割程度上がったということで、ある意味ではかなりの上昇です。しかし、このまま上げ続けるということは考えられないし、どこかで下がることになるのでしょう。自分の場合、コロナ感染状況を考えると積極的に株式投資をやる気にもなれず、どちらかというと見ているだけ、という感じです。それでも持ち株の株価が上がっていることから、日経平均並みに評価額は増加していますが、持ち株の多くはやっと買値を越した程度です。ある意味ではかなり高値で買っていた株がやっと売れる状態になりつつあるということで、TOBとなっているケネディクスの処理(強制買い取り?)が終了し、今期の期末配当が貰えるようになる4月過ぎに、ある程度の株を売りたいと考えています。このため、最悪でも現在の株価から下がらないでほしいものです。

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