和室の施工例をいくつか紹介します。
出書院と広縁のある和室から紹介します。
少し説明しないと、この和室のどこが挑戦的な取り組みか全く解らないと思います。
まずは、壁・天井共ドライウォールで仕上げています。天井の白は抵抗がある人が多いかもしれません。壁より少し色が付いたベージュを使っています。
床の間の紺色もドライウォールです。
造作材は、通常ヒノキ又はヒノキ集成材を一般的には良く使いますが、ベース・ケーシング・クラウンを輸入建材のヘムロックを苦心して使っています。
人工絞り丸太と斜めのクラウンの取り付けは大工さん泣かせの仕事です。
人工絞り丸太及びスギの落し掛け・ヒノキの鴨居など床の間関連の材料はさすが日本建材を使いました。
雪見障子のぶつかる角の柱は、通常ヒノキの四面柾集成を使いますが、ヘムロックと裏はドライウォールで仕上げました。
角の裏側の写真です。
障子の四方枠とクラウンにヘムロックを使っているのが解ると思います。
広縁の床材はエンコ板ではなく、桜の無垢材15ミリです。
スライディングパティオが木製サッシではなく樹脂製を使いましたが、これでもデザイン的には有りかな と思っています。
この和室も先ほどと同じ考え方で提案したデザインです。
ランマは、解体前の旧家の物を再利用しています。
こちらの化粧柱もヘムのケーシング2枚あわせとヘムワンバイ材の組合せです。
広縁には和紙調ロールですっきりまとめています。
たたみ寄せの上にヘムのベースを施工しています。
LIVINGとの続きの和室なのでヘリ無しタタミを使い、既製品の照明器具の良いものがなかな見当たらないので、ダウンライトで対応しました。
輸入モールディングを一切使わず、解体前の桜面皮丸太を再利用してヒノキ集成枠で造り上げた和室です。
木製サッシの内側に障子をはめ込んでいます。
丸く見えている障子は、ワーロン紙の上からもう一度和紙を貼って丸い陰影が出るようにしたものです。
照明器具は北欧のアクリル商品ですが、明かりがついたときは和紙っぽく見えます。
こちらも解体前の古家のランマを再利用した簡易床の間です。
10数年前の施工で、塗り壁調に仕上げた紙貼の和室です。
サルスベリの床柱が特徴的です。
LIVINGと連続の和室なので、フローリングと同色のヘリ無しタタミを使っています。
ユニバーシスに来るまでは、タタミを茶色にする発想が無かったのですが、なかなか好評です。
和室っぽくさせないために、モールディング等も白ペンキ仕上げです。
6パネルの折戸が少し見えていますが、仏間で軸回し収納できるように特別な収まりになっています。
スギ柾天井の和室例を忘れたので1例追加しました。
化粧枠は従来どおりのヒノキ集成材を使い、さび丸太と金紙が特徴的です。照明器具が少し古い感じがすると思いますが、こちらは旧家の思い出の照明器具との事で再利用させていただきました。
窓はペラ社の木製サッシを使い、天井まである障子を両側に引き分け出来るようになっています。
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