ブログは自宅からでも発信が可能ですので少しずつ再開していきたいと思います。
100年に一度の大不況と言われている今日、大きなメーカーは倒産しないと言う保証はありません。 お客さまにとって慎重に検討しなければならない項目を1つ検討したいと思います。
被害にあわれたお客様にどれだけサポートできるか、まだ全く分からない状態ですが、これから輸入住宅の計画を検討されている方に少しでもお役に立てればと思います。
先日の公表内容について、会社の恥をさらすのは止めた方がよいのでは とのご指摘もありましたが、債権者リストからもれた関係者の方および連絡がとれずに心配されている方に知りえる状況を速く伝えるべきと公表に踏み切りました。
話しを戻します。
ほとんどのお客様には、(株)住宅あんしん保証の「完成保証」をつけていましたので
倒産の話しを聞いても、何とか進められるのではと思っていましたが、保証会社の窓口に昨日聞いてみると、3軒のお客様に関しては、適用できない との内容でびっくりしました。
保証会社の決済がまだおりていなくて、完成保証の保証証書が発行されていないので有効になっていない との話しだった。
あくまで窓口レベルの話しで、少しの可能性は残っているのかもしれないが・・・・。
契約するに当たってどうするのが良いのか?
完成保証の保証証書が発行されるまで、契約金及び着工金を支払わないのが一番良いのだろうが、この内容を了解してくれるメーカーはほとんど無いように思う。
少なくても、1割の契約金を支払わないと、完成保証の手続き及び変更プランの詳細打合せを進めてくれないと思われるからだ。
防御方法とするとできる限り契約の前にプランを確定しておくことが一番良いのかもしれない。 すんなりOKとは言わないので、粘り強く交渉するしかない。
答えになっていないかもしれないが、言えるのは契約後に直ぐに完成保証の手続きをしたかどうかの確認をとることが非常に重要だと思います。
完成保証の手続きをしていない状態で、何回もプラン変更の打合せを繰り返すのは、危険性が高くなってしまうので注意する必要があります。
上記の内容をクリヤー出来て無事着工すれば何も問題が無いかと言うと、そうではありません。
「住あんしん」の場合は、最大1,100万円または請負金額の30%のいずれか少ない方の金額しか保証してもらえません。
請負工事金額が2000万円の場合だと、30%の600万円が保証金額になる計算です。
残りの工事を別の施工業者に引き続きお願いするとして、手直しも含めて完成させるまでに1000万円は必要と言う事になると、400万円をお客様が更に追加負担する必要が出てくることになってしまいます。
銀行ローンをギリギリに設定している場合は、この追加工事金額の負担が大きくのしかかってくる事になります。
完成保証に加入していても 少しも良いことが無いように思いますが、非常に助かることがあります。
通常 会社が倒産して管財人が決まってしまうと、法的処理が決着するまで長期間工事を再開することが出来ません。
建築中の建物は債権者全体の所有になってしまうからです。
完成保証制度に加入していると、厄介な所有権が保証会社に移転される契約になっているようで、直ぐに工事を再開できるおおきな利点があります。
きびしい審査基準をパスしたメーカーや工務店だけが届出をすることが出来る事になっています。 過去3年間の決算書の提出やその後も毎年決算書を提出するなど実際は本当にきびしい審査がありますので、安心だったはずなのですが実際倒産が起きてしまった事は残念でなりません。
メールアドレス
hym076@yahoo.co.jp 建築家:葉山まで
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