撮影用の袴を忘れて、自分の馬鹿さ加減に茫然自失となってしまった私を尻目に野坂氏とカミさんは、「Ripley's Believe It or Not!」というアトラクションに行くことにした。観光ガイドに載っていたようで、後で聞いた話によるとここには世界の摩訶不思議(例えば「首が2つあった人間の完璧な骨」とか「フサフサの毛が生えた魚」とか)を展示、紹介していて"Believe It or Not!(これ信じる? 信じない?)"というフレーズがキャプションの最後に必ず入っているという…まぁ都市伝説好きなアメリカ人が考えそうなミュージアムだったらしい(二人はくだらな過ぎて面白かったと言っていた)。
当然私はとてもそのような所に行くような心境にはなれず、ひとりでカメラを持ってハリウッドの街を徘徊することにした。大事な場面を撮り逃してしまったので、せめてもう少し素材を撮っておこうとひたすらカメラを回して歩き回った。
チャイニーズシアターの前の通りは先日も見たとおりスターのそっくりさんやコスプレ野郎で溢れかえっている。
一番凝った特殊メイクをしていたのは上の悪魔である(元ネタは私は知らない)。この人はもう完全にプロで観光客と写真を撮ると、必ずチップと取っていた。そしていちいち客に背を向けてもらったドル札を数えている姿を何度も見かけた。こんな凝った特殊メイクで一ドル札を数えている姿には妙にリアリティがあって、やはりアメリカという国柄を考えさせられる。
他にも下写真のようなそっくりさん…というかミュータントというか、本当に「スターウォーズ」とかの人間とミュータントが混在しているSF世界をそのまま現実にしたような街だな、このハリウッドという所は…。

どこか貧相なスーパーマン。

チップをやらないとちっとも踊らないマイケル・ジャクソン。

何故か仲が良かったシュワちゃんとフレディ。

キッスは舌が売り!

ある意味一番怖かったレザーフェイス。3時間このまま微動だにしなかった。
本当に何考えてるんだ…アメリカ人ってのは!
心の空しさに返って拍車がかかってしまった…。

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